【デスティニーチャイルド】追加ダメージとクリティカルの変な関係

ノーマルスキルやスライドスキルに時折ついてくる”追加ダメージ”。相手の防御を完全無視するかわりに、各種補正やバフによって増減しないという特徴を持つ追加ダメージだが、どうやらある特殊な条件のもとでのみクリティカル補正がかかるらしいことがわかった。

これを知ったところで、実際のプレイで何かが有利になるかというとそんなことはない。挙動としてはバグくさいし、知らなくても問題ないようなことではあるが、気になって仕方なかったので調査を行い、その結果をまとめる。

検証する内容

  • 追加ダメージがクリティカル補正を受ける条件

使用キャラ

追加ダメージと一口に言っても発生条件が属性限定だったりロール限定だったりと様々あるため、いくつかのキャラを使い分けて調査を行った。使用したキャラのスキルとステータスの一覧は以下の通り。

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使用ステージと計測に使用した対象

  • 使用ステージ:光属性進化ダンジョン上級
  • 計測に使用した対象:lv32イシュタル(推定防御力2110)

ノーマルスキルに含まれる追加ダメージ

追加ダメージを含むノーマルスキル単発、ノーマルスキル連打型、通常攻撃連打型のクリティカルダメージをそれぞれ計測し、追加ダメージにかかる補正を調査した。

ノーマルスキル単発クリティカル時の追加ダメージ

とりあえずは以下の表を見ていただきたい。

計測対象に追加ダメージを含むノーマルスキルを放った際のダメージを計測したものだ。項番2の木シトリーのダメージが一番わかりやすい。クリティカル時のダメージが非クリティカル時のちょうど2倍になっている。この時点でだいぶありえないことが起こっている。

クリティカル時にかかる補正係数は”2″だ。属性補正やその他バフ、あるいは追加ダメージが発生してないのであれば、クリティカルダメージは通常時のきっかり2倍になるので間違いない。しかし攻撃対象のイシュタルは妨害型だ。シトリーのノーマルスキルに妨害型限定追加ダメージが発生しているにも関わらず、丸ごと2倍になっているのだ。

項番1,3は属性補正が別途かかっているのでわかりにくいが、実はどちらも追加ダメージがクリティカル補正を受けて2倍になっていないと説明のつかない数値を計測している。

追加ダメージにクリティカルダメージアップバフは乗るのか

ノーマルスキルがクリティカルになったとき、そこに含まれる追加ダメージにも補正が乗る、なぜかはわからないがそうらしい。クリティカルならクリティカルダメージバフが乗るのではないか、そう考えてさらに調査を行った。攻撃者はイナンナ、結果は以下の通り。

どちらもノーマルスキルの実測ダメージである。イナンナに付与されたクリティカルダメージアップバフの倍率は+54.7%。もし追加ダメージにもこれが乗るのであれば最終ダメージの計算値は6578となるが、実測値は少し低くなった。この数値は追加ダメージにバフが乗らないと仮定した場合の計算値と一致する。

クリティカル補正のかかった追加ダメージにクリティカルダメージアップバフは乗らないようだ。

ここまでなら、なんだ追加ダメージはクリティカル補正だけかかるのか、で終わる話だが、そうはらないのが変なところなのである。

スライドスキルに含まれる追加ダメージ

ノーマルスキル単発クリティカルで、追加ダメージがクリティカル補正を受けていることはわかった。では、ノーマルスキル連打型スライドスキルにも同じことが起こるのだろうか。きっと起こるんだろうな。そんな軽い気持ちでケプリのスライドスキルを計測した。

おかしい。

ケプリのノーマル単発クリティカルのダメージは2484だった。そこからさらに追加ダメージ150を加えて連打しているのに、ダメージが20しか増えていないというのはどう考えてもおかしい。スライドになった途端、追加ダメージにクリティカル補正がかからなくなってしまった。さあ、めんどうなことになった。

スライドスキルクリティカル時の追加ダメージ

ステージなどは同条件のまま、スライドスキルでの追加ダメージ発生状況を調査した結果が上の画像だ。いずれも、スライドスキルで新たに発生した追加ダメージはおろか、ノーマルスキルにもともと含まれる追加ダメージにすらクリティカル補正がかからなくなっている。

もしかしたらノーマルスキル連打型だけ変な挙動になっているのかと思い、イブでも試してみたが同じことだった。ダメージにブレ幅があるのでわかりにくいが、もし追加ダメージにクリティカル補正が乗っているのなら、クリティカルダメージは6000前後にならないとおかしいが、結果は見ての通りである。

どうやら、スライドスキルでは追加ダメージにクリティカル補正が乗らなくなるようだ。

通常攻撃連打型ノーマルスキルの場合

もしかしたら連打型ではないノーマルスキルだけがおかしいのかと思い、通常攻撃連打型のダメージも調べてみた。

この実測値は、追加ダメージにクリティカル補正が乗っていないと仮定して計算した場合とほぼ一致する。通常攻撃連打型に付属する追加ダメージにもクリティカル補正は乗らないらしい。通常攻撃連打型ではないノーマルスキルに含まれる追加ダメージにのみ、クリティカル時の補正が乗るということになる。

まとめ

追加ダメージのクリティカル補正
  • 通常攻撃連打型でないノーマルスキルに含まれる追加ダメージは、それをノーマルスキルとして使用した場合に限り、クリティカル補正を受ける(クリティカル時に2倍になる)。ただし、クリティカルダメージアップバフの影響は受けない。
  • 上記条件を満たさない追加ダメージはクリティカル補正を受けない。

おわりに

これ、仕様なのかバグなのか微妙なところである。

とはいえ、ノーマルスキルを単発で使ってなおかつそれがクリティカルになった場合にだけ発生するものなので、これが修正されて弱くなるキャラというのはほとんどいない。ただし、クレオパトラを除いて。

このゲームで唯一フィーバータイム中のクリティカルを許されたクレオパトラだけは、上記の仕様の恩恵をフルに享受することができる。クリティカルフィーバーでただでさえ無茶苦茶なダメージを出していたのに、その裏側でしれっと追加ダメージまで倍化させていたわけだ。いい加減にしろ。

とはいえ、もしこれがバグで修正されたとしても、パトラがナンバーワンであることに変わりはない。このことを知ってると、よりパトラがずるいということがわかる、その程度の知識である。