5月17日より開催された第三回ワールドボス:トライアル。
ただでさえ強豪ひしめく水属性に、小細工なしで足を止めての殴り合いを求める魔王ダビ。おかげでボクシング漫画の最終回のような様相を呈する今回のワールドボスに、私も手持ちでダメージの限界に挑戦した。
ボス情報:魔王ダビ
前提
今回の編成には、カリプソ・初音ミク・シトリー・ティルフィング・デビルバスターリザ・春麗はいない。正直いうと、カリプソは単発ピックアップで取れるだろうと高をくくっていたのだが、引けども引けども、カリプソどころかダビの心臓が動く気配すらない。
この心停止ガチャをそれでもしばらく回したが、70連過ぎたあたりでなんだか私の方がドキドキしてきたので今回は手を引いた。
編成思案
まずは何も考えないで組んでみた。ダメージは210万ちょっと。見ての通り防御型過多なので、少なくともダナとエポナは抜くことができる。これをベースに改良を加えていこう。
編成試案
さて、ここからの派生は二択だ。水属性アタッカーを増員して弱点防御減少のメリットを最大限活かすか、水属性以外のアタッカーを編成してダメージアップを狙うか。ダメージを追求するなら前者を選ぶべきだし、そうしたいのも山々だが、編成枠全てを効果的に埋められるほど水属性キャラが揃っていない。となると、後者を選ばざるを得ない。
諸刃火属性混成
いくらかの試行錯誤の末に辿り着いたのがこれだ。
統一感のなかったアタッカー陣を火属性に統一しディナシーを加えた。諸刃バフで非有利属性のハンデを埋めようと目論んだわけだ。諸刃の防御デメリットも後列ならば関係ない。殴られればそりゃあ死ぬだろうが、その頃にはどうせ全員死んでいる。非有利属性とはいえ、こちとら3凸ヘスティアに2凸メブだ。完凸未満の★4アタッカーに早々遅れはとるまいと考え、またそれは成功を収めた。
目論み通り火属性たちは水属性に並ぶほどのダメージを出したものの、総ダメージがいまいち伸びない。それもそのはず、諸刃と各種バフで極限まで攻撃力を高めた火属性たちが、コウガその他バフを全て吸ってしまっていたのだ。水属性たちはほとんど素の状態。目の前でバフをガツ食いする火属性を尻目に、ミュリナのバフを水属性で細々と分け合う光景がそこにあった。
水属性のポテンシャル
水属性たちがしっかりバフを浴びた場合、もっとダメージが出せるのではないかと考え、思い切って火属性アタッカーを全て排除してみた。
これなら水属性の純粋な火力が測定できるだろう。このまま本戦に臨む勇気はなかったためプラクティスで何戦か試してみた。
だいぶダメージが減ってしまった。どうもミュリナとコウガが、バフを互いに相殺し合ってるようだった。巷でもこの二人は相性が悪いと言われているらしい。攻撃力アップバフはリザで付与できるし、加速効果のより高いコウガだけにして再び試してみた。
ダメージが伸びてしまった。
これがワールドボスの不思議なところだ。戦闘員が減っているのにダメージが増加することがある。いない方が事が円滑に進む人材というのは現実社会でも珍しくないが、そういうことなのだろう。
久しぶりに父の声が聞きたくなった。「君にこの会社は狭すぎるようだ」と言われクビを切られた父は、元気にしているだろうか。
編成私案
上述の水属性最小構成から、あとはダメージが効果的に増加するよう枠を埋めていけばよいわけだ。一枠埋めるごとにプラクティスを繰り返し、さらに試行錯誤を重ね、ようやくたどり着いた最適解がこれだ。
あれこれ御託を並べておきながら、結局はじめと同じ地点に戻ってきてしまった。無能な上司の説教のようだ。
諸刃編成は確かにコウガやメルポメネのバフを吸ってしまうという欠点はあるものの、それがゆえにミュリナとコウガを共存させられるという長所もある。致命的に水属性バッファー、ディーラーが不足している現状で、効果的にバフを散らそうとするとどうしてもこの形にせざるを得ない。あとはもう水属性ディーラーを研ぎ澄ませていくしかない。恥ずかしながらイブ以外の水ディーラーが★5止まりなのだ。編成次第で300万ぐらいいけるのではと思っていたが甘かった。
試しにソネットを★6にしてみたら5万ほどダメージが伸びた。現在★5の水属性たちを★6にしていけばもう少し上までいけそうだが、素材が足りなすぎるため今回は断念。
おわりに
250~300万あたりから持つものと持たざるものの隔たりを感じた。
とにかくメインディーラーにどれだけ効果的にバフを積めるか、というのが今回のテーマだろう。たとえカリプソを持っていなかったとしても、水バッファーを豊富に詰めることができれば300万到達はさほど難しいことでもない。他属性混成デッキはかなりの苦し紛れで、初音ミクなどがいるならたとえ★3でも水ディーラーを積んだ方がきっとうまくいく。
ワールドボスというコンテンツは大味のように見えて、ダメージを出そうとするとかなり繊細な調整が要求される。装備の充実やキャラの育成はもちろん、バフ対象を絞るための装備調整や、前列後列の配置調整も必要になってくる。
文字通りの総力戦だ。これまで何に注力して、何をサボってきたのか、それを思い知ることになる。今回でそれが何となくわかった。同時に楽しみ方も見えてきた気がする。
ワールドボスで結果を出すにはそれまでの行いが重要となる。始まってから慌てふためいても間に合わないことが多い。ワールドボス期間中も、そうでないときも、常に内なるワールドボスを感じながらプレイに励むことこそが肝要なのだ。善因善果。弱キャラや強キャラの分け隔てなく、つぎ込んだオニキスはあなたに幸福をもたらすでしょう。
ワールドボス様は全てを見ておられるのだから。