【デスティニーチャイルド】0830実装新カルタインプレッション

8月30日に実装された新カルタ4種についてそれぞれ所感を掲載。
例によって実際に使用してみての感想ではないため悪しからず。

追加恒常カルタ/コラボカルタインプレッション

炎天下の刃

アングラ専用ブン殴りカルタ。

いわゆる特効装備的な立ち位置のカルタ。新イベントの風物詩ともいえる。最終攻撃力の増加はディーラーにとっては非常にありがたい。機敏性上昇も、防御面のケアもしなければならないアングラでは重要になるだろう。

ただ、攻撃力&機敏性上昇カルタはさほど珍しくない上に「紺碧の少女」や「悪魔を狩る悪魔」といった強カルタと上昇ステータスが被ってしまっているのが非常に惜しい。アングラ向けというより、アングラ以外では出番に乏しいと言った方が正しいかもしれない。

とはいえ決して弱いカルタではない。なくても困らないけどあったらとてもうれしい。楽屋に置かれた袋菓子のようなカルタ。ただし有料。

海辺の女神

今回の問題児カルタ。

出血ダメージを大幅増加させるカルタとしてはこれまでも「尻に敷かれる悪魔」や「お姫様抱っこ」があったが、いずれもワールドボス専用・アングラ専用という制限があった。大量のHPを持つボスが相手という前提があったから何となく許されてきたのだ。それがデビルランブルでも使えるとなると話は全然変わってしまう。

5凸したこのカルタを完凸ジュピターに装備させれば出血ダメージは800を超える。ヴェルデレトをリーダーに据えればそこからさらに+250だ。2秒に1回1000越えの出血ダメージが飛んでくる。これはまずい。この数値は、かつてデビルランブルを蹂躙した韓国版ジュピターの出血性能とほぼ同じなのだ。

このカルタを満載した出血デッキなぞ想像もしたくない。為すすべなく失血死する敵を眼前にジュピターは高笑いが止まらないだろう。敵さん血ドバドバでさぞワロてることだろう。

出血をノーマルスキルで解除できるNモナや浄化持ちのアネモネのいる日本版が、韓国版と同じ運命を辿るとも限らないが、その影響は無視できない。だいたいこの手のカルタは人に向けるものではない。田舎のクソガキに市販の打ち上げ花火を渡すようなものだ。それなりに川幅あるしまあ大丈夫っしょとか言って花火を川に向けて点火したりするぞ。そんなん余裕で対岸まで届くし、そこで酒盛りしてるチンピラに直撃するし、ブチ切れたチンピラは意外と川を渡るぞ。

遠藤兄妹/ヒギンズの娘たち

今回のBEATLESSコラボで追加された新カルタ2種。上昇ステータスは違うがオプションは似通っているのでまとめて掲載する。

両カルタともに攻撃力以外のステータスを一定の割合で攻撃力へと変換するカルタだ。数値そのものはほかの最終攻撃力上昇系カルタと比較して、飛びぬけて優秀というわけでもない。機敏性にしてもクリティカルにしても装備で上げられる限界は、ほかのステータスを犠牲にしても9000ちょっとがせいぜいだ。そこまで頑張っても最終攻撃力に加算されるのは1260、先に紹介した「炎天下の刃」と大差ない。今のところはまだ、普通に強いカルタという感じだ。

しかしこのカルタにはふたつ、爆弾が潜んでいる。ひとつはその汎用性だ。

これまでに実装された最終攻撃力上昇系カルタはすべて何らかのオプション適用制限がついていたが、このコラボカルタには制限がない。回復型だろうが何だろうがお構いなしだ。ディーラー以外のステータス調整にも使えるし、もちろんディーラーに装備させてダメージ底上げを図ってもよい。どのコンテンツでも、どんなキャラに対しても使うことができる。ダメージスコアの観点からいえば、一部の特殊な役割を担うカルタを除く全てを”ヒギンズの娘たち”にするのが最適解になるだろう。

そしてもうひとつは、このカルタが秘めている将来性だ。

ステータスを固定値で上昇させるカルタはインフレが進むにつれ陳腐化する宿命にあるが、ステータスを乗算増加させるこれらのカルタはむしろ、インフレに寄り添うようにして真価を発揮する。新たな育成コンテンツが解放され基礎ステータスが全体的に向上したら、先に比較した”炎天下の刃”などは軽々飛び越えられてしまうだろう。

今のところはまだ抜群に汎用性の高いカルタ(それだけでも馬鹿みたいに強い)だが、このカルタにはその先がある。まさしく末恐ろしい。