デスチャ6月3日のアップデートで新たに実装された｢ケットシー｣「ラッシー」のスキル性能インプレッションを掲載。
ケットシー
足止めランブルキャット
なめらかな肢体に、挑発的なまなざしといたずらな笑み。なるほど、元ネタに恥じぬ猫っぷりだが、いかに愛らしく見えようが、奴らの本質はプレデター。彼女の縄張りは悪鬼はびこるデビルランブルだ。
スキルセットは見ての通り、補助型の足元にじゃれつくよう躾けられた沈黙デバッファーで、性能は実に徹底的。相手がスキルチャージ中なら沈黙で台無しに、クールタイム中なら沈黙によるカウントストップ、かつ2秒のロスタイム追加だ。補助型にちゃおしたが最後、アキレス腱にちゅ～るで終いである。
おそらく、ティスベや光自請妃あたりを刈り取るために改良された品種なんだろうが、いつでもどこでもハイパフォーマンスかといえば、実はそんなこともない。相手に補助型がいない場合はただの気まぐれ沈黙デバッファーになる。
興味がなければ途端に適当になるのは現実の猫と同様だ。呼んでも来ないのに、キーボードを叩いてると腕の間に座る（あれ何？）し、膝の上に乗ってきたから撫でたのに蹴られる（あれ何？）ものである。
その辺りの気性の難しさとも付き合っていけるなら、もしくはティスベと光自請妃に三親等以内を皆殺しにされた経験があるなら、試す価値はあるだろう。
ラッシー
雑種の汎用6連打ディーラー
バフ爆発に魔力ダメージの組み合わせで、ランブルディーラーの典型かと思いきや、イグニッションでこれ見よがしの6連打。ランブルディーラーとガンスリンガーヒルドの優性形質を見事に受け継いだ、まさかの汎用6連打ディーラーである。
鉄拳のシンプルな固さと、前頭葉が溶けたオフォイスみたいなスキルセットで、PvP、PvE、家飼い外飼いなんでもござれのワンワンブルドーザー。どこだろうと、ラッシーが走ればそこが彼女のドッグランだ。
こう見ると、やけにスキルダメージを低くされた逆転の槍ティタニアは何だったのかと思うが、デスチャの換毛期に巻き込まれた者のことを考えても仕方ない。それに、ラッシーにも欠点がないわけでもない。
すばらしいディーラー性能を持ち合わせている彼女だが、悲しいかな、オートAIがノーマル病に冒されている。
スキル予約ができないオート環境では、ノーマルの自己バフを優先的に使おうとするのだ。バフがうまく付与されれば良いが、そうでない場合は、届かぬバフを求め延々その場で回り続ける柴犬スパイラルに突入してしまう。
これはノーマルに自己バフを持つ者の宿命的欠点と言っても良い。ノーマルのバフは、イグニッションでもターン化しないため完治もしない。ラッシーを使うなら、終生この悪癖と付き合う必要がある。とはいえ、あばたもえくぼだ。犬なんて少し頭が悪いぐらいの方がかわいい。後で食べようと残してたご飯を、野良猫に全部持っていかれてるぐらいがかわいいのだ。
