先日行われた一周年前夜祭にて発表された数々のアップデート内容。盛りだくさんの内容に、私の中の小学五年生は終始「すげー! かっけー! すげかっけー!」と連呼していた。しかし本当にすげかっけかったのだろうか。一夜明けて冷静になった今、韓国版と情報を照らし合わせつつ改めて内容を精査してみる。
ちなみに、今後のアップデート内容についてはデスティニーチャイルド公式ブログの記事でも確認できる。
2019年に実装予定のコンテンツ一覧
ディレクターのイ・ヒョンミン氏称して曰く”デスティニープラン”に属する一連のコンテンツだ。実装はすべて2019年のどこかになると思われる。韓国版の情報をもとに日本版でどのように変化するかを予想してみよう。
※当然ながら猛烈なスポイラーが含まれている。ネタバレを嫌う方は注意。
リバース・ラビリンス
まずはリバース・ラビリンス。韓国版ではコスチュームを獲得するための特殊ダンジョンだったこのリバース・ラビリンス。その後のアップデートでシステムをガラッと変化させた。
前夜祭などで公開されている情報から、おそらく日本版もほぼ同様の内容となることが予想される。ということで、ここからは韓国版リバース・ラビリンスの情報を紹介しよう。
韓国版リバース・ラビリンス概要
用意されたダンジョンは全部で5階層。1階層ごとに4つの難易度設定が可能だが、初めは一番簡単な難易度以外はロックされている。
上位難易度をアンロックするためには、下位難易度で迷宮を5階層全て踏破する必要がある。このあたりはアンダーグラウンドとよく似ている。
ダンジョンには迷宮効果と呼ばれる特殊なフィールド効果が付与されており、また迷宮効果は曜日によって変化する。
リバースラビリンスには最大5回の挑戦可能回数が設けられている。これは時間経過によって回復せず、毎日午前4時に回数がリフレッシュされる。その日の挑戦回数を使い切った場合、クリスタルを消費することで回復することが可能。必要クリスタルは1000。
韓国版リバースラビリンス報酬概要
リバースラビリンスには固有のデイリーミッションが存在し、報酬としてリバースコイン、クリスタル、ゴールドなどが用意されている。画像は韓国版のもので、日本版でこんなにクリスタルがもらえるわけがないので今のうちにガッカリしておこう。
デイリーミッションの他に、錬成術式と呼ばれる報酬ボードが存在する。というかこちらがメインの報酬だ。獲得したリバースコインを用いて報酬を獲得していく、いわゆるボックスガチャだ。
それぞれの報酬には獲得可能個数が設定されており、これが上限まで達するとボードを更新しない限りその報酬は得られなくなる。
ボード内の報酬全てを獲得するとコンプリート報酬が得られ、ボードがリフレッシュされる。また、ボードの内容が気に入らない場合は1000クリスタル支払うことで強制的にボードをリフレッシュすることもできる。また、報酬ボード右上の図鑑アイコンから、リバースラビリンスで獲得可能なコスチュームの一覧を見ることができる。
日本版では契約者コスチュームも追加されるだろうから、内容は当然変わってくるだろう。この辺は実装されてからのお楽しみという感じだ。
以上が韓国版リバースラビリンスの情報だ。デイリーミッションがあることからもわかるように、いわゆる日課系の常設コンテンツだ。
ちょっと心配なのは、曜日ごとに迷宮効果が変わるという点。迷宮効果とやらが、それに応じて編成を変えねばならないほど強烈なものだとしたら、さすがにリバースラビリンス用に独立した編成欄を設けてもらわないとやってられない。曜日ごとに毎日編成や装備の付け替えをするなど、想像するだけで口ん中血の味してくる。
デュエル(エンドレス・デュエル)
15vs15で行われるマッシブPvP。リーグごとにレアリティ制限があるため、★3キャラにもスポットが当たる。前夜祭で公開された情報を見る限り、韓国版からそう大きな変化はなさそうだ。韓国版デュエルの情報は過去の記事でざっくり紹介しているので、そちらを参照していただきたい。
デュエルの懸念点はキャラバランスだ。韓国版ではあまりにもバランスが悪いため、田舎の公民館より過疎っているという噂を聞いた。
★3キャラのスキルセットも韓国版から大きく変化しているため、日本版が同じ轍を踏むとは限らないが、せっかくの新コンテンツが過疎ることほど悲しいこともない。がんばってほしい。
転生館
待望の転生館(韓国版では還生館)。平たく言えば不要なチャイルドのリサイクル工場だ。韓国版の仕様は過去の記事で紹介しているのでそちらを参照願う。
さて、こちらも不要なチャイルドの再利用というコンセプトはそのままに、それ以外の部分は韓国版から大きく変化しているように見受けられる。
リサイクル手段の減少
韓国版では不要な★5のほかに、★4・★3についてもリサイクルできるシステムが用意されていたが、日本版では純★5のもののみに減少しているようだ。
ただこの辺は、前夜祭で紹介されてないだけで実はありますよ、という可能性もあるため断言はできない。
チャイルド獲得システムの変更
韓国版との違いのもう一つは、限界突破させる対象が複数からランダムではなくこちらで1体指定できそう、という点だ。
韓国版では、転生館で獲得できるのは所持キャラから選択した6体のうちいずれか1体という、いわゆる二段ガチャのようなシステムになっていた。それが、指定したキャラをピンポイントで獲得できるということであれば大きな改善といえるだろう。
はっきり断言されたわけではないが、前夜祭での「どのチャイルドを育て、どのチャイルドを素材にするかは魔王候補生の戦略次第」という発言からそのように解釈した。
新リソース:黄泉の花
消費リソース面にも変更がみられる。韓国版転生館の利用には、チャイルドの他に紅石とオニキスが必要だったが、日本版では黄泉の花というリソースを一つ消費するらしい。それがどのようなものか、どこで獲得できるのか、については明らかにされていない。
モノがモノなだけに、そう簡単にバラまかれたりはしないだろう。某ホーリーグレイルのように、イベントの最終報酬でひとつ手に入るかどうか、みたいな感じになりそう。
温泉
こちらも待ち望む声が非常に大きかったコンテンツだ。詳細は例のごとく過去記事を参照していただくとして、問題は温泉の効用だ。韓国版温泉は簡単に言うと、進化やレベル・キズナとも違う、新たな育成コンテンツだった。そしてそれは、日本版でも同じだろうと思われる。
温泉によるステータスアップ上限は初期レアリティにより異なり★5で2倍、★4で2.5倍、★3で4倍となっている。温泉がインフレの象徴されているのはまさにこれがゆえだ。
あまりに効果が凄まじいため、韓国版ではどんなキャラでもしばらく温泉につけてふやかさないと使えない、というような状況になっているらしい。高野豆腐か。
とはいえ、さすがにこの成長倍率は日本版で調整が入ると思われる。ゴリさんがツイッターにて、温泉の実装に難航していると受け取れる発言をしているが、その原因の一端を担っているのが成長倍率ではなかろうか。
温泉リリースは、本当は冬季にできると最高だったのですが、もっといい温泉にしたいという結論に至り、ただローカライズだけしてリリースするのではなく、いくつもの改変をすることになりました。ディレクター:ヒョンミンさんの温泉愛を感じていただけると思います#デスチャ
— デスチャ運営ゴリさん (@destiny_gorisan) November 23, 2018
百鬼夜行ミニゲームの改変
韓国版百鬼夜行は、チャイルドの温泉スキンを手に入れるためのミニゲームだった。温泉スキンを手に入れないと、どんなキャラも鬼火のような姿で表示されてしまうため、温泉を楽しむためには百鬼夜行をやりこむことがほぼ必須だった。
百鬼夜行のルールはシンプルだ。ボタンを押している間だけ増加するバーを、既定の範囲内に収まるようボタンを細かく連打し続ける、というものだ。実際に見ていただこう。
わかるだろうか。下痢クソ修羅ダボつまらない。
一度の百鬼夜行につきこの虚無クソミニゲームが数回発生するのだが、本当にきつい。これを延々やり続けるか腹に生きたカニ巻いたまま寝るか選べと言われたら、私は後者を取る。
あまりに評判が悪かったせいか、その後のアップデートで提灯というアイテムを使用すれば全てオートで進んでくれるように改善されている。いっそのこと日本版ではオミットされてくれと思っていたが、どうやらその願いは届かなかったようだ。
しかし日本版百鬼夜行の目的は”温泉の平穏を守るため”とのことで、温泉スキン獲得とは無関係になっているらしい。というか発表を聞く限り、温泉スキンという概念そのものがなくなっていそうだった。
いずれにせよやらねばならないことに変わりはないだろう。せめて色々とマシになっていることを願う。どうか。どうか。
おわりに
色々言ってきたが、結局ぜんぶ期待している。
韓国版では不評を買っているコンテンツもあるが、それらも全て理由があるわけで、日本版では改善されて実装されるだろう。そのことに憤懣やるかたないといった様子の韓国プレイヤーも少なからずいるようだが、無理もない。先発サーバーの宿命である。日本版が憎いかもしれないが安心してほしい。グローバル版デスティニーチャイルドが実装されればきっと我々もそちら側だ。
とはいえ今は、来るコンテンツが少しでも良い形で実装されることを祈りたい。ややマンネリ気味になってきたところに、それを打破するような要素が続々と発表されたのだ。盛り上がらない方が難しい。
でも百鬼夜行だけはマジでなんとかしてね。