デスチャ10月20日のアップデートで新たに実装された「渇望する花嫁 セメレー」と「ナタリス」、「阿羅漢」のスキル性能インプレッションを掲載。
渇望する花嫁セメレー
初登場からわずか一ヶ月での晴れ姿、田舎のヤンキー顔負けのマッハウェディングである。婚期の速さが示唆する通り、スキルセットも加速特化のスピードスター。
ノーマルで加速する、加速デバフを付与されてもスライドで解除して加速して、ドライブで加速した後はリーダーバフで加速する。デスチャじゃなくて行政に実装されてくれと思うほどのせっかちバッファーだが、ややインパクトに欠ける。
石化無効や時間歪曲による減速解除など、今回のボス対策的なスキルを除くと実は意外と没個性。レイドの外ではNモナでいいし、ワールドボスでの光属性加速役としても光モナでいい。光レイドでも次回以降の出番があるかというと、はっきり断言はできない。
いずれにせよ、応援を持っているからといってNモナを超える”何か”を期待するようなキャラではない。減速対策を搭載したNモナバリエーションのひとつと捉えるか、イグニッションでターン持続化するドライブのクールタイム減少バフとか、その辺の伸びしろに期待するのが良かろう。
ナタリス
全裸の人。
ナラティブストーリーなどで顔を出すたびに界隈をざわつかせてきた「ナタリス」。配慮という名の薄布もDMM版であっさりボッティチェられ、気づけばいつもの一張裸。周りを飛び回るコンプラエンジェルたちがひとりでも欠勤すればFBI WARNING待ったなしの女が、満を持しての登場である。
さて、スキルは「奪う」ことに特化した、まさにデビラン解体業者と呼ぶにふさわしいPvP構成。やることはシンプル、弱った相手の身ぐるみ剥がして毒を盛る。不死も忍耐も知ったことではない、殺せる時に殺せる相手を殺すためのスキルセットだ。
主戦場はもちろんデビルランブル。デビランをマジメにやっていない私でも、コイツがメタの錆びた歯車を回しにきたとわかる。現環境に跋扈するティスベがこの毒性の潤滑油でどう転ぶのか、見ものである。
阿羅漢
石化ディーラーがもたらすもの。
行動阻害と殺傷能力を併せ持つ世にも珍しい石化ディーラー。殴って殺す、さもなくばセメントで固めて死ぬのを待つと、バラシの手口がVシネマそのものである。
石化ディーラーは確かに恐ろしい。しかし、阿羅漢がもたらす真の恐怖は、ディーラーだって石化を付与してもいい、という前例を作ったことだ。デバッファーとディーラーを隔てる間仕切りに、手斧をブチ込んだことだ。
石化ディーラーがまかり通るなら、沈黙ディーラー、混乱ディーラー、減速ディーラーが現れたっておかしくない。かすみのように、コラボキャラだから例外、なんていう言い訳も必要ない。殺傷能力と行動阻害を両立させた妨害ディーラーの台頭、阿羅漢はその先触れかもしれないのだ。
単体3連打とはいえディーラー性能は並程度。石化の性質上、PvEコンテンツでは出番に乏しい。主戦場はデビルランブルで、活躍範囲はお世辞にも広いとはいえないが、なんとも胸騒ぎのする性能である。
