デスチャ3月11日のアップデートで新たに実装された「テオファノ」「ワイアット」のスキル性能インプレッションを掲載。
テオファノ
新たなインフレの尖兵
ターン持続とはいえ「スキルチャージ速度増加」と「ドライブゲージチャージ量増加」の2種加速のみのスライドスキル、おやおや、意外と法定速度守ったキャラが来たなと思ったのもつかの間。ドライブスキルに燦然と輝く「味方3体」「2ターン」「集中」の3単語で己の浅はかさを思い知った。
テオファノの本命は言うまでもなくドライブスキルの「集中」である。スライドスキルやリーダーバフその他は、集中付与効率を高めるための下ごしらえに過ぎない。水属性連中に集中をバラまき、敵をクリティカルで真っ赤に染め上げるのが彼女の本懐だ。
テオファノが強いかどうかなど、もはや言うまでもない。デスチャ史上、集中バフ所持者で活躍できなかったキャラなどひとりもいない。しかも今回は味方3体、さらに2ターン持続である。こんな幼稚園の節分ぐらい後始末の大変なバフをばら撒いて大丈夫なのか。
もちろん、大丈夫ではなかろう。
テオファノは、ただでさえ薄まりつつある「有利属性にこだわる意味」を、限りなく希釈する怒涛の鉄砲水だ。イグニッション、そして集中と攻撃態勢が完備された編成の前では、属性の有利不利など障子紙ほどの抑止力も持たない。数億の限界スコアを目指さないプレイヤーにとっては、それこそ全部水属性で良くなってしまう。
この状況で、それでもなお属性有利に意味を持たそうとするならやることは2つしかない。「有利属性以外の攻撃を完全に無力化」または「テオファノと同等性能を持つキャラを全属性にばらまく」である。私は後者を危惧している。
確かに強いキャラが来るのは楽しい。クリティカルフィーバーでボスを染め上げるのは胸躍る。しかし私にはコイツが、インフレの大海原に飛び込むファーストペンギンに見えてならないのだ。
ワイアット
レーサーダビを継ぐ者
スライドは時限発動式デバフの「爆弾」と即時発動デバフの「獄炎」の二段構え。ドライブには敵の死亡トリガーで別対象にジャンプする持続ダメージデバフ「永炎」と、盛りだくさん。スキルダメージに頼らないデバフダメージディーラーとしては非常に優秀だ。
しかしそれ以上に素晴らしいのはノーマルスキルの「デバフ回避率減少」。これを待っていた。現在、レーサーダビが請け負っている敵のデバフ回避率ダウン役を、そっくりそのまま引き継げる逸材がとうとう実装された。
さすがに星5らしく、減少量・持続時間ともにレーサーダビよりも上。完凸レーサーダビに追いつくためには最低でも4~5凸ぐらいは必要になるだろうが、明確な伸びしろになるのはうれしい。悲劇ルサルカ軸の火属性パーツの有力候補である。
また、属性を選ばず使えるリーダーバフも地味に優秀。リーダーバフでのデバフ回避率ダウン役として、カーララトリーの代替を務められる。イグニッションせずとも役割を持てる、天然無農薬の良キャラである。