【デスチャ】紅き刀花イブ&氷炎のジヴァ&ロキ性能インプレッション

デスチャ6月30日のアップデートで新たに実装された「紅き刀花イブ」「氷炎のジヴァ」「ロキ」のスキル性能インプレッションを掲載。

紅き刀花イブ

紅き刀花イブのスキル性能

令和最新版ゴリラ

自己強化バフのないノーマルに、追加と防御無視と沈黙回避バフっぽっちのスライド。3.5周年を迎えたこのタイミングで実装されたにしては、あまりにも地味で原始的だ。最新キャラのくせに、どうにも最先端には見えない。

それがなんだ。知るか。どうでもいい。クソガキこらしめるのに、粒子加速器もスパコンもいるものか。「クソ固いゲンコツ×泣くまでクソ殴る」のウホウホ演算のみで、ロキの三十六計を真っ向から叩き潰すバイオレンス富岳、イブのご登場である。

スキル構成だけ見ると、リリース初期のキャラと言われても仕方ないシンプルさだが、ひとつひとつが実によく研ぎ澄まされている。レイドのみならず、闇の連打型ディーラーとしてトップクラスの性能を誇る。

さらに、沈黙回避バフが今回のボス「ロキ」のスキルと偶然にも噛み合っている。ドライブの攻撃力バフと今回の狂暴化縛りレイドとの相性は、奇跡といっても良い。こんなことってあるんですね。

沈黙回避バフ以外はこれといってレイド特化感のない闇イブだが、シンプルがゆえに小回りが利く。レイドに良し、ワールドボスに良し。この夏、軽く羽織れる闇の連打ディーラーが欲しいなら、ぜひ。

氷炎のジヴァ

氷炎のジヴァスキル性能

ボンバーマン羅生門

レイド用のキャラでもないくせに、スキルの残虐性だけで注目を集めている羅生門ボマー。ノーマルにバフ解除、スライドで保護系バフ爆発にバフ爆発と、とにかく相手に全裸を強制する、ある意味もっとも夏らしいキャラである。

デビルランブルをまともにプレイしてない身からすると、こんな引火性対魔忍を乙類4種もなしに取り扱えることには驚きを隠せない、が、それ以上にこんな爆発物を放り込んでなお原型を保つデビランの地盤どうなってんだ。

さらに、他人のバフを粉々にしておいて、自分が付与する「永炎」の解除は許さないという身勝手さ。これも、昨今のコロナ禍への風刺がきいていて味わい深い。付与対象が死ぬと転移する、というのも示唆的である。

ただし、永炎は対象が単体の戦闘ではただの持続ダメージデバフに成り下がる。また、バフ解除も保護系バフ爆発もPvEにおいては代替がいるので、汎用性はお世辞にも高いとはいえない。デビルランブルを終の棲家とするタイプのキャラだ。相手のバフも何もかもがめんどくさくなった時、ジヴァはあなたに微笑むだろう。

ロキ

ロキスキル性能

ブレないアンタゴニスト

魔王ルシフェロの落し胤、ロキが満を持しての実装だ。チュートリアルでプレイヤーを煽り倒し、その後もたまに現れてはユーザーの逆鱗の上でツーステ踏んで去っていくトリックショタ。ある意味、ここまでデスチャを引っ張ってきた功労者ともいえる。

そんな因縁深い敵対者を、とうとうキャラとして使える日がきた。三年余、まさに悪魔の手管でプレイヤーを翻弄してきたロキである。性能もさぞかし期待できるだろうとフタを開けてみたら、ダメージ共振&切断の欲張り他力本願セット。ナメてんのか。

いや、きっとナメてるのだろう。よかった。ナメててくれて安心した。軍門に降った瞬間、全力で働くロキなど見たくはない。人をさんざん振り回しておいて、いざ捕まったらクソやる気をなくすショウリョウバッタみたいなマインドこそ、ロキにはふさわしい。

誰かに追撃してもらう前提のダメージ共振と、持続ダメージデバフが入ってないと雀の涙程度のダメージしか出ない切断の組み合わせは、ロキらしさという点で実に誠実ではないか。愛すら感じられる。世界観は意地でも守るというデスチャの矜持、それが垣間見えるロキのスキルセットは、これまで実装されたどんなキャラよりもインプレッシブだ。すばらしい。強くはないです。