デスチャ6月17日のアップデートで新たに実装された「マルドゥック」「服従のバリ」のスキル性能インプレッションを掲載。
マルドゥック
黙示録ラッパのイントロ
満を持して現れた加速と火力のハイブリッドバッファー。ライマ・テイワズ・ナタ・ルパン、続くマルドゥックのハイレグストレートフラッシュはいかにも魅力的だが、この暗黒鼠径部ポーカー、無条件オールインはいささか危険である。
まず、悲劇ルサルカを遥かに凌駕する弱点スキル最終ダメージ増加、これはすばらしい。これはウェルカム。問題は同時に付与される「5体同時スキルゲージフルチャージ」だ。
複数キャラのスキルゲージを強制同時チャージするその効果は「複数キャラのチャージが同時に完了しても、クリティカルが発生するのは1体のみ」という仕様に真正面からバッティングする。つまり、マルドゥックのフルチャージが発動すればするほど、クリティカルの機会が奪われる可能性があるのだ。
クリティカルがすくすく育つのは、適度な加速でほどほどにスキルチャージのズレた環境である。こんな、産後すぐZAVAS溶かした産湯に漬け込むようなマネをして、健全なクリティカルが育まれるかは不安が残る。
とはいえ、フルチャージ発生確率は100%ではないし、判定もキャラごとに入る。一方がクールタイム中ならタイミングも適度にズレるだろう。上述のあれこれは、なんだかんだ杞憂に終わる可能性もある。仮に、杞憂でなかったとしても、マルドゥックが仕様のくびきから逃れる方法が一つだけある。
集中バフだ。
複数同時クリティカルを唯一可能にする「集中」と組み合わせたが最後、マルドゥックの価値は至高天に昇る。もちろん、まだ闇に集中バッファーはいない。その日は今ではない。しかし、カギはすでに出来上がっている。後はドアが来れば良い。今はただ、夢見るままに待ちいたり、である。
服従のバリ
光専任回避バッファー
前後不覚の乳と尻で、もはや女体よりはダンベルに近いフォルムでお披露目の光バリ。スキルは、気絶・強打とデバフ無効、さらには打撃への回避率アップと、避けることに特化した性能でのエントリー。ふむ。かつて、起動画面でさんざん尻をひっぱたかれていたキング・オブ・スパンキングがどの口で、という感じだが、やりたいことはわかる。
スライド付与のデバフ無効は良い。予防にも対症療法にも使えるのですばらしい。しかし回避率アップ、これの評価がなかなか難しい。
回避率を上げた程度で攻撃が避けられるなら誰も苦労しないし、そもそも一番避けたいクリティカルは必中する。回避率アップ単体で打撃対策とするにはいささか心もとない。失明と併用して、ようやく実用に足る、といったところだろう。
怪物ひしめくデビルランブルで、尻を落ち着けられるかはパートナー次第。とはいえ、補助型の回転率でバラまかれるデバフ無効自体は全然悪くない。リバース・ラビリンスの踏破程度なら難なくこなしてくれそうだ。ワールドボス報酬で貰えるのなら、上等である。