【デスティニーチャイルド】ティスベはヤバいのか(ティスベのスキル検証)

9月11日のアップデートと共に現れ、たったひとりでキャサリンコラボの話題を希釈していった新たな加速バッファー、ティスベ。

Nモナともコウガとも違う第三の加速「スキルゲージ追加」を使いこなすティスベは、はたして強いのか、それともまやかしなのか。

性能が強けりゃ見た目が赤井英和でもいいと思ってる私が身銭切ってる時点で、なにを今更という感じだが、本稿で検証を行う。

ティスベ基本情報

ティスベのステータス&スキル

ティスベ ティスベスキル

今回の検証で使用するティスベのステータスは上記の通り。スライドによるスキルゲージ追加量は48.1%。

ティスベのスライド&ドライブ検証

スキルゲージ追加の効果と仕様

スキルゲージ追加は、発動した瞬間スキルゲージを即時チャージする効果を持つ。「スキルゲージ50%追加」とあれば、スキルゲージの半分が一気にチャージされるわけだ。チャージ速度を速めるNモナコウガのバフとは仕組みが根本的に異なる。

ちなみに、ゲージ追加で余剰が発生しても持ち越しなどはない。スキルゲージが70%たまった状態でスキルゲージ50%追加を受けると、余剰の20%分は切り捨てられる。

また、スキルゲージがチャージ状態でないと効果は発揮されない。スライドクールタイム中に使ってもなんの意味もない。スキルエフェクトは出るが、出るだけである。

クールタイム中の例外挙動

ティスベに限り、クールタイム中でもスキルゲージ追加が発動する例外がある。これについては実際の挙動を見ていただいた方がわかりやすい。どうぞ。

クールタイム中検証

ティスベのスライドのバフ付与順が「スライドクールタイム減少→スキルゲージ追加」なので、付与対象のクールタイムが2秒前後だった場合「クールタイム減少効果で強制的にスキルチャージ状態になる→スキルゲージ追加が発動する」ということが起こるわけだ。

結局、ツイッターでつぶやいた予想がその通りだったということになる。

ひとつだけ訂正するなら、付与対象のクールタイムが2秒未満でなくとも発動する、という点。バフ効果発動に0.5秒程度のタイムラグがあるせいか、実際残り3秒ぐらいでも発動した。

ただし、この現象が起こるのは対象に「スライドクールタイム減少バフ」が付与されていない時だけだ。スライドクールタイム減少バフが既に付与されていると、前述のクールタイム2秒短縮が起きず、スキルゲージ追加も空振りする。

沈黙中もスキルゲージは増えるのか

増える。

沈黙というデバフは「スキルゲージ初期化+スキル封印」という二つの効果を併せ持つ。後者のスキル封印効果中はスキルゲージも停止するが、この状態のときにもスキルゲージ追加は発動するのか、という話だ。する。

沈黙検証

見ての通り、一見スキルゲージ追加が空振りしているように見えるが、スキル封印解除後は「スキルゲージが追加された状態」からスキルチャージが始まっている。

これだけ見ると、スキルゲージ追加が沈黙への有効な対策のように思えてしまうが、残念ながらそうでもない。

このスキル封印中は、スキルゲージチャージ状態とは見なされないらしく、ティスベバフの優先付与対象とはならないのだ。沈黙をカバーできるかは運次第となる。

ドライブゲージ追加の効果と仕様

ティスベがドライブで付与する「ドライブゲージ追加」の効果についても解説しておこう。

ドライブゲージ追加バフには割合増加するものと固定値増加するものがある。前者に比べて後者は効果がわかりにくいが、ドライブゲージ100%=ドライブゲージ値3000と考えると理解が早くなる。

ティスベドライブでゲージ値が500追加されるので、割合的には16~17%増えることとなる。

ティスベドライブでフィーバーに入ると、フィーバー殴り&その後のスライド一巡でドライブゲージが80%以上溜まる。

仮にフィーバー後のスライドルーチンを「ノーマル×2→スライド×2→ティスベのスライド→スライド×2」にすると、ほぼ満タンになる。

どういうルーチンを組むかでも変わるが、効果はかなり高いと感じた。

ちなみに、このドライブゲージ値というのはゲーム内からは確認できない。いろいろ調査する中で、どうやらこれが3000貯まるとゲージが満タンになるらしいとわかっただけだ。

ティスベvsコウガ

スキルチャージ速度比較

単体に対する加速力はどちらが強いのか? を検証する。比較に使用するキャラは上の通り。

ティスベスキル ティスベスキル

コウガは完凸なのにティスベが2凸でアンフェアなのは申し訳ない。正しく比較するならどちらも完凸で用意すべきだったが無茶言うな。

比較は、コウガとティスベのバフそれぞれでスキルゲージがフルチャージされるまでの時間を計測することで行う。目測になるので正確な比較とは言い難いが、どの程度差があるかぐらいはわかるだろう。

なお、計測は通常攻撃や被弾による加速が行われないタイミングで行っている(被弾は挑発タンカーで吸った)。

スキルゲージチャージ速度:コウガバフ

コウガ前 コウガ後

左がノーマルスキルの発動、右がスキルフルチャージの瞬間。

スキル発動からゲージチャージ完了まで、ゲーム内時間では7秒経過となっている。録画してさらに細かく見ると、経過時間は「7.266秒」らしい。

スキルゲージチャージ速度:ティスベバフ

ティスベ前 ティスベ後

こちらはティスベによるスキルゲージ追加ありの場合。

スキル発動からゲージチャージ完了まで、ゲーム内時間では6秒経過となっている。録画データからスライドスキル演出時間を削除して再計測すると、チャージ時間は「6.899秒」だった。

なんと、限界突破数が大きく劣るのにも関わらず、単体への加速力はティスベの方が上という結論になってしまった。

ただしこれは今回の検証上の話。「あらゆるシチュエーションでコウガより上だ」などと断言する勇気は親からもらってない。だが、加速力はそん色ないといっていいレベルではある。

コウガバフはスキルゲージ追加量に影響するか

コウガの加速バフ(スキルゲージチャージ量アップ)が、もしかして、まさか、ティスベのスキルゲージ追加量まで増やしたりはしないよね、という検証。

これも結論から言ってしまうと、おそらくしない。

チャージ量アップバフを付与したキャラと、そうでないキャラとで同タイミングにスキルゲージ追加を付与したgifがこちら。

チャージ量影響検証

加速エフェクトがついてるのでわかりにくいが、スキルゲージの追加量はほぼ同量のように見える。さすがにチャージ量アップバフの恩恵まで受けたりはしないようだ。受けてたまるか。

スキルゲージ追加検証:結論まとめ

スキルゲージ追加の効果と仕様
  • スキルゲージ追加はゲージを即時チャージする効果を持つ
  • スキルゲージ追加はスライドクールタイム中には効果を発揮しない※
  • スキルゲージ追加は沈黙効果中にも効果を発揮する
  • スキルゲージ追加の効果量はスキルチャージ量アップバフで増加しない

※ティスベのスライドに限り、バフ付与順の関係で一部スライドクールタイム中でもスキルゲージ追加が発動するタイミングがある。

ティスベ考察:コンテンツごとの使い道

デビルランブル

ろくにデビルランブルもやってない人間がティスベを評価するのもどうかしら、という感じはするが、端的に言って生きていけるだけのポテンシャルは充分秘めていると思われる。

ただし、手動操作の場合に限り、である。

ティスベの、オート戦闘時のスライド率は、言うほど低くもないが高くもない。だいたい50%ぐらいの確率でノーマルとスライドを使い分ける。なので、おそらく相手にする分にはさほど脅威を感じないだろう。

しかしこれが手動とくればやりたい放題だ。不死を活かすもよし、水属性で固めてデビラン最速を目指してもよし、花魁バートリーを組ませてノーマル→スライドコンボを爆速でぶっ放してもよし。どう使ってもよい。好きにしてよい。あなたの人生だ。

アンダーグラウンド極/リバース・ラビリンス

高難易度コンテンツでもティスベの能力は輝く。

アングラ極やリバラビでは、スキル加速よりはドライブ加速の恩恵がでかいだろう。事故が起こる前にフィーバーで焼きつくす戦術を取ってるのなら、ティスベはうってつけだ。

リバラビに限っていえば、スキルゲージ追加が多少は沈黙対策になるのもうれしい。確実に効果があるわけではないが、絶対に効果を発揮しないチャージ速度/量アップ系バフよりはマシ。

ワールドボス

ティスベはここにも顔を出せる。

不特定多数をのべつまくなし加速させる役として、ティスベはうってつけである。誰かしらがスキルゲージチャージ中になるワールドボスでは、ランダム加速役としてネプチューンより適任だといえる。クールタイム減少もあるしね。

ドライブバフによる3体2ターンの加速バフも強烈。ワールドボスにおいては2ターンなんて永遠と変わりがないため、ドライブ1、2番手あたりで撃たせておけばディーラー3体が一生加速する。もちろんドライブゲージ追加によるフィーバー促進剤としても有用。

ナヴィのように常に必ず編成に入るとまでは言わないが、有効な選択肢のひとつにはなるだろう。

レイド(ラグナブレイク)

もっとも猛威を奮いそうなのが、ここ。

スライド率がやや低いとはいえ、オートでもコウガとタメを張れる性能を持っている。また、手動でハイスコアを目指す場合、ティスベは試さざるを得ない編成のひとつになるだろう。

完璧にコントロールできるならこれほど強力な加速バッファーはいない。完璧にコントロールできるなら、だ。

実はレイドの手動戦闘は驚くほど考えることが多い。ぼんやりプレイしてると、オートよりスコアが落ちるなんてこともある。

そんなただでさえ忙しい戦闘の中で、このヤケクソせっかちバッファーの手綱をどれだけ制御できるか。ポテンシャルを限界まで引き出したティスベが、凝り固まったレイド編成に風穴を開けることができるのか。もろもろ目が離せない。