【デスティニーチャイルド】スライド&ノーマルダメージ増加バフの効果について

7月12日に行われたアップデートにより、スライド&ノーマルスキルダメージ増加バフに仕様変更が入った。これまでノーマルスキル連打型のスライドスキルや、通常攻撃連打型ノーマルスキルに対しこれらのバフが適用されていなかったのだが、それがされるようになった。

それはよい。バフの適用範囲が拡大するのだから、純粋に喜ぶべき上方修正だ。しかし気になるのはお知らせにあるこの一文。

また、今回のスキル仕様変更に伴い、ダメージ計算上スキルの扱いが一部変更されたため、ダメージ量がこれまでと比較して若干異なる場合がございますのでご了承ください。デスティニーチャイルド公式ブログより引用

これが今回のバフ適用に伴うダメージ変動のことを指していれば別に問題ないが、もし計算式そのものの変更を意味しているとしたら一大事だ。これまでの検証すべてがひっくり返ってしまう。そうなったら毛穴という毛穴から失禁しつつ土に埋まるしかない。いい機会なので、スライド&ノーマルスキルダメージ増加バフの効果検証のついでに、計算式の再検証も行う。

今回の検証で使用した計算式は関連記事を参照。

【デスティニーチャイルド】デスチャ検証記事まとめ

2018.07.04

※検証過程が迂遠かつ冗長なので「そゅのマヂ無理」という方は結論まで飛ばすことをお勧めする。

計算式再検証

使用キャラとステータス

使用するのはティタニアとメデューサ。それぞれのステータスとスキルレベルは以下の通り。

ティタニア(ステータス)ティタニア(スキル)メデューサ(ステータス)メデューサ(スキル)

計算値と実測値の比較

これまでに判明した計算式を使用して算出したダメージ一覧と、実測したものを比較した。使用したステージはいつものゴールドダンジョン上級。

  • ティタニア計算値
  • ティタニア実測値
  • メデューサ計算値
  • メデューサ実測値

ほぼ一致した。どうやらこれまで使ってきた計算式はそのままのようで、胸をなでおろした。続いて、スライド&ノーマルスキル最終ダメージ増加バフ検証の方に移る。

最終ノーマルダメージ増加バフ

エルメスのスライドスキルで付与するノーマルスキル最終ダメージ増加バフを使用して適用状況の検証を行う。

それぞれバフ適用状態でlv32ボクサーを殴った際のダメージは以下の通り。

ノーマル使用時

攻撃力増加バフ+1056で増加したダメージに+196が加算追加されている。計算値とほぼ一致。

スライド使用時

ノーマルスキルのダメージに、スライドスキルで付与される追加ダメージ291が加算され画像のダメージとなっている。エルメスのノーマルスキル最終ダメージ増加バフは、ダメージ計算後に表記値をそっくり上乗せするものと思われる。

スライドダメージ増加バフ

スライドダメージ増加バフの付与役にはデュランダルを使用。

バフ適用状態でlv32ボクサーを殴ったときのティタニアのダメージを見てみよう。

スライド使用時


仕様変更の甲斐あって、ダメージが大きく増加している。めでたしめでたし、と、いきたいところだったがここで妙なことに気づいてしまった。ダメージがおかしい。計算と全く合わないのだ。

もっと言うとダメージが計算値よりも出すぎている。

不気味な増加分

はじめ私はスライドダメージ増加バフを、スキル表記ダメージに加算されるものだと仮説を立てていた。つまり、計算式上でいうところの以下の赤字部分に影響するものだと思っていたのだ。

(((スキル表記ダメージ+バフによる増加分)×400+装備攻撃力×125)×(属性補正+クリティカル補正)/(敵防御力×0.15+400))

しかし実測ダメージは、上記の式を使った計算値よりも150ほど多くダメージが出ている。ということは、スライドスキルダメージ増加バフは表記ダメージへ素直に加算される類のものではないのだ。

では、いったいスライドスキルダメージ増加バフはどのように影響しているのか?

このあたりで、別に仕様変更による適用検証と関係ないからいいじゃんという気持ちと、でもなんか気になるという気持ちとで小一時間ほどの葛藤があったことを付記しておく。

防御力による増減

防御力の違う対象をバフ適用状態で殴った際のダメージ変動は以下の通り。

防御力に応じてスライドスキルダメージ増加バフによる増加値が変動していることから、バフによる増加分は防御力の影響を受ける=計算式内部に影響を及ぼすものということがわかる。エルメスバフのように、最終ダメージに加算される類のものではないようだ。

全滅する仮説

スライドスキルダメージ増加バフの、謎のダメージ出すぎ問題に対して立てた仮説は以下の通り。

  1. 表記増加分が攻撃力にも加算されている。
  2. 表記増加分を敵の防御力から減算している。
  3. 現在のスキルレベルにかかわらず、一律スキルレベルマックスの値が適用されている。

これらに対する反証は以下の通り。

  1. それならもっとダメージ出る。
  2. それならもっとダメージ出る。
  3. それならもっとダメージ出る。

完全に行き詰った。とりあえず、実測ダメージを出すために本来必要はスライドスキル増加分を算出した。1709だそうだ。だからどうしたという気持ちでいっぱいになったが、試しにこの1709という数値とデュランダルのバフ表記値と比較してみたところ、約1.25倍であることがわかった。

1.25倍。なんとなく意味のありそうな倍率が出てきた。

エルメスドライブによる検証

デュランダルとは数値の違うスライドスキルダメージ増加バフでも比較を行いたいということで、エルメスのドライブスキルを利用することにした。エルメスのドライブで付与されるスライドスキル増加分は300、同時に攻撃力30%増加バフも付与される。

スライドスキル増加分が1.25倍されると仮定すると、バフ適用状態のティタニアがlv32ボクサーを殴った際のダメージ計算値は1683になるはずだ。さて、実測はどうなったか。

わーお。

未だ仮説の域を出ないが、スライドスキルダメージ増加バフは、表記増加分より1.25倍された値が加算されるらしい。なんでちょっと量を増やしてくれるのかはさっぱりわからない。たまに帰省したときの母親か。

スライド&ノーマル増加バフ併用時

エルメスデュランダルのバフを同時付与した際のダメージについても調査した。結果は以下の通り。

エルメスバフで増加したダメージ(1640)+スライドバフの増加分(791)=2431。ノーマルスキル最終ダメージ増加とスライドスキルダメージ増加は問題なく共存することがわかった。しかしそれなりの防御力の相手に対し、未装備状態で有利属性でもクリティカルでもないのにこのダメージは結構えげつない。

通常攻撃連打ディーラーの場合

通常攻撃連打型についても適用検証を行う。使用するキャラはセイレーン

セイレーン(ステータス)セイレーン(スキル)

ノーマルスキル最終ダメージ増加バフ付与役は引き続きエルメス。lv32ボクサーを殴ったダメージは以下の通り。

ノーマルスキル使用(バフなし)

ノーマルスキル使用(バフあり)

特に説明もいらないぐらい素直にダメージが増加している。

敵防御力の影響を受けにくいという利点はあるものの、ダメージそのものを増加させにくい(攻撃力+1056しても最終ダメージは11しか増えない!)という性質を持つ通常攻撃連打型ディーラーにとって、これはかなり追い風になるのではないか。アンダーグラウンド極がきたらエルメスにスポットが当たりそうである。

クリティカル発生時

バフ適用状態でクリティカルが発生した際の影響についても調査を行った。ここでも殴られるのはやはりlv32ボクサー。

ノーマルスキル最終ダメージ増加バフ

エルメスのバフを適用させた状態でティタニアのノーマルスキルを使用した。

ノーマルスキルのクリティカルダメージに+196ダメージが上乗せされている。敵防御力の影響を受けない時点でなんとなく予想はついていたが、ノーマルスキル最終ダメージ増加バフによる増加分にはクリティカル補正はかからないようだ。エルメスのバフは、ノーマルスキルに追加ダメージを追加するバフと思った方がわかりやすいかもしれない。

スライドスキルダメージ増加バフ

こちらはダメージの伸びが著しい。スライドスキル増加バフで増加した分もクリティカル補正を受けている。さらにメルポメネのクリティカルダメージ増加バフ(+54.7%)を追加した際のダメージはこちら。

爆発的にダメージが伸びた。スライドスキル増加バフによる増加分はクリティカル補正およびクリティカルダメージ増加バフの影響を受けることがわかった。

結論

ノーマルスキル最終ダメージ増加バフ

  • ノーマルスキル最終ダメージ増加バフは、ノーマルスキル・ノーマルスキル連打型スライドスキル・通常攻撃連打型ノーマルスキルに影響を及ぼす。
  • ノーマルスキル最終ダメージ増加バフは、ノーマルスキルに表記数値分を追加ダメージとして加算する。(以下計算式の赤字部分)
    ((スキル表記ダメージ×400+装備攻撃力×125)×(属性補正+クリティカル補正)/(敵防御力×0.15+400))+ノーマルスキル最終ダメージ増加値
  • バフによって加算されたダメージは通常の追加ダメージと同様に振る舞う(防御の影響を受けない、クリティカルや属性その他の補正を受けない)

スライドスキルダメージ増加バフ

  • スライドスキルダメージ増加バフは、ノーマルスキル連打型スライドスキルにも影響を及ぼす。
  • スライドスキルダメージ増加バフによって増加したダメージは敵防御力によって減衰する。
  • スライドスキルダメージ増加バフによって増加したダメージは、クリティカルや属性その他の補正を受けて変動する。
  • スライドスキルダメージ増加バフは、表記数値分から1.25倍された数値をスライドスキルの表記ダメージに加算する。(以下計算式の赤字部分:要追検証)
    【非ノーマルスキル連打型スライドスキル】
    ((((スキル表記ダメージ+(スライドスキルダメージ増加分×1.25))×400+装備攻撃力×120+(-装備なし機敏性~+装備あり機敏性)×40)×(属性補正+クリティカル補正))/(敵防御力×0.2+400))
    【ノーマルスキル連打型スライドスキル】

    (((スキル表記ダメージ+(スライドスキルダメージ増加分×1.25))×400+装備攻撃力×125)×(属性補正+クリティカル補正)/(敵防御力×0.15+400))

おわりに

いくつか後悔がある。

スライドスキルダメージ増加バフとノーマルスキル最終ダメージ増加バフはおそらく性質のだいぶ異なるもので、別々に検証を行うべきものだった。最終ダメージ追加型でないノーマルスキルダメージ増加バフを持っているキャラが、シトリー以外に思い当たらなかったのでやむを得ない。検証できていないが、最終ダメージ追加型でないノーマルスキルダメージ増加バフも、スライドスキルダメージ増加バフと同じ挙動をすると思われる。

一ついえることは、今回の仕様変更は連打型ディーラーにとって大いなる追い風になったということだ。それぞれのバフが、連打型ディーラーにどう影響を与えるかは次を参照してほしい。

ノーマルスキル最終ダメージ増加バフ

  • 通常攻撃連打型との相性が良い。防御による減衰が発生しないため、エルメス+通常攻撃連打型ディーラーの組み合わせはアングラ極で活躍することだろう。
  • いわゆる追加ダメージ的な振る舞い方をするので、他のバフとの相性が悪い。

スライドスキルダメージ増加バフ

  • 敵防御力の影響を受けるが、乗算系補正の影響も受けるのでメルポメネやパンテオンとの相性が抜群に良い。弱点ダメージ増加系バフ(応援とか)とも相性が良いと思われる。
  • ノーマル連打型ディーラーと相性が良い。ノーマル連打型ディーラーはノーマルダメージ増加バフの恩恵も受けられるため、うまくバフを重ねられれば頭ひとつ抜けたダメージディールが可能。

今回の仕様変更で影響がありそうなところといえば、まずワールドボスでのトップディーラー争いが熾烈になりそうだなというのと、竹槍デッキが息を吹き返すのではという期待だ。

装備を剥いだ★5のティタニアでこれだけのダメージが出せるのだから、しっかり整えた★6アルテミスだった場合どうなるかは想像に難くない。スライドした途端、黒いシミが一つ増えるのではないだろうか。さらにニュービーモナで応援を重ねれば、あるんじゃないか。いや、あるなこれは。あるぞ。

メデューサの可能性

検証とは全く無関係のところでふと感じたことだが、メデューサは挑発型のタンカーと相性が良いことがわかった。こちらのターゲットが挑発タンカーに張り付いてしまっても、外野が勝手にメデューサを殴って固まってくれるので、慌てずに目の前の挑発タンカーを嬲ることができる。

現状、挑発タンカーに困ることがあんまりないのと、そもそもメデューサーが即死しなければという前提の話なので可能性というほどでもないが、ちょっと「おっ」と思ったので記しておく。

スライドスキルダメージ増加バフの謎倍率”1.25″

この倍率について、実は思い当たる節がないわけでもない。

我々が目にしているスキルの表記ダメージは、基礎ステータスやスキルレベルからアプリ側が自動的に算出したものだ。スキルレベルはともかく、ステータスがどのような計算式を経て表記ダメージとなっているかを知る由はない。しかし今回の検証から、おそらくこんな感じになっているのではという推測がついた。

(基礎スキルダメージ+基礎ステータス増加分+スキルレベル増加分)×1.25 = 表記スキルダメージ

記事内では省いたが、この1.25倍が一律なのかを、キャラのレベルやレアリティ、キズナ進捗度を変えながら検証もしている。結果、一律だった。つまり、キャラのステータスやレアリティその他後付けの強化要素とは無関係な係数が1.25なのではないかという予想だ。この仮説はすぐに答えが出せそうになかったので今回は見送った。今後、とてもやる気があれば調査してみたい。

それにしても公式にあった“ダメージ量がこれまでと比較して若干異なる場合”があるというのはなんだったのだろう。「スキルの扱いを変えたので、こちらが把握してないところでも影響があるかもしれないけどあったらごめーんね」程度のことなんだろうか。そうだと思っておこう。