とかくデスチャのステータスには謎が多い。お前らのことだ、機敏性とクリティカル。
それぞれ何に影響するかはだいたいわかってはいるものの、どのぐらい影響するかはさっぱりわからない。確率系の検証は不慣れだったため二の足を踏んでいたが、今のデスチャはサービス終了の次ぐらい暇だということもあって、クリティカルの検証に踏み切った。
クリティカル検証:方法と内容
本稿で検証する内容は“クリティカルというステータスが、クリティカル率に与える影響”である。その方法は以下の通り。
ステータスのクリティカル値をいろいろ変えながら、延々とスキルを使ってどのぐらいクリティカル出るかがんばって数える。
地道で幼稚だと自覚しているが良いも悪いもない。この方法しか知らない。原始人が石と木でマンモスに立ち向かったのは自信があったからではない。彼らがそれしか知らなかっただけだ。
使用キャラ
今回はアストレアを使用する。
画像では未装備だが、装備をさまざま組み合わせて約1000刻みでクリティカル値を調整し、スキルを使用した時のクリティカル発生頻度を調査する。
使用ステージと具体的な検証方法
- 使用するステージはゴールドダンジョン最上級
- 編成するキャラはアストレアのみ
- 装備でクリティカルを約+1000,+2000,+3000に調整し、クリティカル発生頻度を調査する
この検証を行うにあたり、パーティに編成するキャラは必ずひとりでなくてはならない。なぜならこのゲームには、パーティ内で同時にふたり以上クリティカル発生待機状態にならない、という仕様があるからだ。
この仕様は非常に厄介である。アストレア以外にキャラを編成してしまうと、アストレアの純粋なクリティカル率を計測するのが不可能になってしまう。
当然被弾しまくるが、秘癒なら結構長生きできるんじゃないかと見込んでのアストレアだ。でも実際はオートだとスライドばっか使ってあっという間に死にます。
クリティカル検証:ステータス変動によるクリティカル発生率調査
アストレアの場合
クリティカル値を変えてそれぞれ300回程度スキルを使用し、クリティカル発生頻度を計測した。その結果は以下の通り。
そしてこれをグラフにしたものがこちら。
わっかんね。
試行回数が少ないので下振れ上振れもちろんあるだろうが、それにしたってなんの正体もつかめない。腹立つぐらいに規則性がない。クリティカル3000から4000までの得意げなくびれはなんだ。カシオペヤ座か。
これだけでは何の結論も見いだせないので、もうひとつのデータを見ていただこう。
ほのかの場合
ステータス以外にも、クリティカル発生率増加バフの影響についても同様に調べていた。使用したキャラはDOAコラボキャラのほのか(リーダーバフでクリティカル発生率+15%)。彼女をひとりだけパーティに編成し、あとはアストレアと同様の計測作業を行った。その結果はこちら。
そしてこれをグラフにしたものがこちら。
うーん。
リーダーバフによるクリティカル発生率増加はしっかり機能していることはわかる。しかしそれ以上は、アストレアにせよほのかにせよ、それぞれ好きな人生を歩んでくれという感想しかない。
ただひとつ共通点があるとすれば、どちらもクリティカル値が4400を過ぎたあたりから、急激なブレーキがかかっているという点だ。
ここからはもうオカルトに片足突っ込んだ完全な憶測になるのだが、もしかしたらステータスで上昇するクリティカル発生率には減衰値、いわゆる天井のようなものがあるのかもしれない。
ここで思い出されるのは公式で出された温泉コンテンツの先行情報告知記事だ。この記事内で好感度上昇によるステータス変動を示す画像があった。
ある違和感に気づくだろうか。好感度上昇によって変動するステータスにHPとクリティカルが含まれていないのだ。韓国版では確かに含まれていたものが、日本版ではオミットされている。
HPはわかる。HPが上昇すると持続ダメージデバッファーやニコルが軒並み死ぬからだ。しかしクリティカルはなぜだ。別にクリティカルが上昇したところで大した影響もないだろうと、そう思っていたところにこの検証結果だ。
もしかしたら、温泉でクリティカルまで上昇してしまうと、未装備状態でもステータスによるクリティカル上昇が天井に届いてしまうからではないだろうか。
クリティカル装備というものがその存在意義を失ってしまわぬよう配慮した結果、温泉の効能からオミットされたのではないだろうか。
我ながら陰謀見抜く慧眼おそるべしと慄いたが、温泉の仕様が公開され、上の画像はたまたまHPとクリティカルが上がってないだけと判明してからは、早く寝ろバカ野郎という気持ちだけが残った。
まとめ
- ステータスのクリティカルが上昇すると、クリティカル発生率も上昇する。
- ステータスのクリティカルによるクリティカル発生率上昇にはソフトキャップ(天井)がある、かもしれない。ないかもしれない。
ちなみにクリティカルというステータスは、クリティカルダメージには何の影響ももたらさない。ほとんど周知の事実だが念のため付す。