【デスティニーチャイルド】浄化の効果を忘れがちな現代人へ

出血デバフへのリーサルウェポンでありながら、あまりに出番がなさすぎて、いざ必要となった時に「あー。それね。あったね。どんなんだっけ」となるバフ界のナンプラーこと浄化バフ。

来たるクリスマスレイド、対ニコル戦において必要となりそうな気配がある今、この機会を逃しては、もう二度と浄化を検証しようなどという気が起きないのではないか、という危機感から本稿を作成した。

浄化バフの効果詳細とちょっとヘンな仕様

浄化バフの基本的な作用とその効果について説明しよう。スキル説明文によると”出血デバフを持続回復に転換する”ものとのことだ。それは間違ってないが、このゲームのスキル説明が概してそうであるように、やはりちょっと説明が足りないのだ。

浄化の基本的な作用

浄化は出血デバフを持続回復に転換する、すなわち、付与された出血デバフを消し去って持続回復バフとして再付与する作用を持つ。

デスヒールのように、バフの持続時間中のみ回復⇔ダメージの相互転換効果が発揮されるのではなく、出血デバフの解除と持続回復の付与を同時に行っているというわけだ。

このとき解除した出血デバフのダメージ量の半分が、転換後付与される持続回復バフの回復量となる。ここがよく誤解される。浄化によって解除した出血のダメージ量がそのまま回復量になると思われがちだが、実はそうではない。

左が浄化前の出血ダメージ、右が浄化後の持続回復量

出血は同じ対象にいくつも付与することが可能だが、浄化が一度に解除できる出血デバフはひとつだけである。複数の出血を複数回の浄化によって解除した場合、持続回復も解除した回数分付与される。

浄化によって付与される持続回復の持続時間

浄化後に付与される持続回復の持続時間は、解除した出血デバフの残り持続時間に依存する。

10秒持続する出血デバフを残り5秒の時点で浄化すると、そのあとに付与される持続回復の持続時間も5秒になる。なので、出血を浄化するときは早めにした方が得である。

この世の楽しみが浄化ぐらいしかない雪ミクならともかく、ノーマルとスライドでやれることが全く別物のアネモネを使う場合は浄化する出血デバフの残り時間にも気を配った方がよい。出血デバフの残り時間が少ないようなら、諦めてスライドスキルで加速などした方がよいだろう。

浄化のちょっとヘンな仕様

浄化の効果について、出血デバフを持続回復バフに転換するものと説明したが、そう考えるとちょっと変な事が起こっている。先ほどの画像を見て気づいた方もいるかもしれないが、持続回復バフのアイコンがどこにもないのだ。

画像は出血が重複しているため紛らわしいが、本来なら浄化が成功した時点で出血アイコンは消滅する。出血が持続回復に転換されるというのなら、出血アイコン消滅後に持続回復アイコン(木属性の十字キーみたいなやつ)が点灯しないといけないはずだ。しかし、そうはならない。何のアイコンもないのに持続回復だけが発生する、という変な状況になる。

効果が正常に発揮されてるからそれはそれで別にいいのだが、ひとつ気になることがある。この見えない持続回復も、バフ所持数としてカウントされるのだろうか。

応援を使った検証

ということで、バフ所持数によって効果が変動する応援を使って、この見えない持続回復がバフとして判定されているのか調べてみよう。浄化後に応援を付与し、即時回復量が変化するかどうかを調査した。

バフなし&Nモナの応援バフのみ付与した状態での即時回復量は以下の通り。

上がバフなし、下がNモナのスライドスキルバフのみを付与した状態

Nモナのスライドスキルは応援と加速バフを同時に付与するが、この加速バフはバフ所持数にカウントされない。なので、Nモナの応援だけを付与しても攻撃力の上昇は発生せず、バフなし時と即時回復量が同じになる。

浄化後の持続回復が内部的にバフと判定されているのなら、応援によって攻撃力が上昇し、即時回復量が増加するはずだ。実際どうなったか見てみよう。

結果は上の通り。即時回復量が3307から3379へ上昇している。バフアイコン的には応援と加速バフしか所持していない状態であるにも関わらず、回復量が上昇したということは、やはり見えないだけで浄化転換後の持続回復はバフとして扱われているようだ。

まとめ

浄化バフの効果と仕様
  • 浄化は、付与されている出血デバフをひとつ解除し持続回復バフを付与する作用を持つ。
  • 浄化で解除した出血デバフダメージの半量が、その後付与される持続回復バフの回復量になる。
  • 浄化によって付与される持続回復はバフアイコンが表示されないが、バフ所持数としてはカウントされる。

おわりに

記事にするか非常に迷ったが「せっかく調べたから……」という極めて消極的な理由で作成されたエントリー。「せっかくもらったから……」という理由で、机の上にしばらく卓上ミラーボールが置かれていたことを思い出した。

私にミラーボールをくれたのは徳島出身のよく笑う男だった。

誕生日に卓上ミラーボールを渡すという行為が、徳島県でどのような意味を持つのか私は知らない。きっと好意の表れだろうと受け取ってはみたが、いざ卓上に置いてみると予想以上にどうしていいかわからない。目の前にあらわれた時なすすべなく呆然とする、という意味では、ミラーボールと山火事は同じものだった。

ためしにナイトランプ代わりに使用してみたが、点けるたびに眠気をハチの巣にされるので破門にした。静夜の情緒も風情も、この浮かれた球体に皆殺しにされた。卓上ミラーボールの灯りで小説を書いていたなら太宰も自殺しなかっただろうし、”斜陽”も”ヒャッホー!”に改題されていただろう。

後日、徳島県民が「ミラーボールは使ったのか」と聞いてきた。使った、と答えると大笑いされた。ミラーボールが回転する中、ひとりで座っている私を想像してツボに入ったらしい。私は「なんなんだ」と思ってから、少し考えて、「マジでなんなんだ」と思った。思ったし言った。また笑われた。

ミラーボールはもう手元にない。何度目かの引っ越しのドサクサで、きっとどこかにいってしまったのだろう。惜しむ気持ちはないが、今でもふと考えることがある。

あれマジでなんだったんだ。