ワールドボスにRAGNA BREAKに、当然のように使用している防御デバッファーたち。与ダメに貢献しているのはもちろんわかっているが、そういえばちゃんと調べたことはなかったなということで今回まとめて検証を行った。あまり目新しい発見はないが、一部「おや」と思うような事実が判明している。今後の攻略の参考になれば幸甚。
防御デバフ&弱点防御デバフの検証内容
- 割合減少型防御デバフと固定値減少型防御デバフの共存可否
- リーダーバフ型防御デバフとスキル型防御デバフの共存可否
検証方法
- 検証に使用するステージはアンダーグラウンド極最終エリア”渋谷”
- ダメージ計測対象は木属性クロセル(推定防御力14000)
- 上記環境のもと、付与デバフの条件を変更しながらダメージを計測して検証を行う
使用キャラとステータス
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防御デバフの効果と共存可否
防御デバフ、文字通り対象の防御力ステータスを減衰させるデバフだ。お世話になる機会は多いものの、その仕様を完全に把握しているとは言い難い。今後のためにも、ここで一旦防御デバフについて明らかにしておこう。
割合減少型防御デバフと固定値減少型防御デバフの共存可否
防御デバフには大きく分けて二種類ある。敵の防御力を最大値から一定割合減少させるもの(ex.ジュピターのノーマルスキル)と、敵の防御力を固定値減少させるもの(ex.フリージアのノーマル/スライドスキル)だ。まずこの二つは共存しうるのか、調べてみた。
左はフリージアのノーマルの後にジュピターのノーマルを使用、右はジュピターのノーマルのみ使用した場合のダメージだ。見ての通り、同値となる。そもそも防御デバフのアイコンがひとつしかついていない。表記が相違しているのでもしかしたらと思ったが、残念ながら割合減少型防御デバフと固定値減少型デバフは共存できないようだ。
リーダーバフ型防御デバフとスキル型防御デバフの共存可否
防御デバフにかかわらず同種のデバフが共存できないのはゲームのルールとしてある。が、リーダーバフだけ例外が認められているようだということは、以前「吸血バフの仕様と重複検証」で検証した。
とはいえ、吸血バフだけ例外が認められている可能性もなくはないので、防御デバフでも同様の調査を行った。
左はジュピターのリーダーバフのみ、右はそれに加えてさらにフリージアのノーマルスキルを使用した際のダメージだ。見ての通りフリージアがノーマルを使った方がダメージが高くなっている。リーダーバフは別枠として計算されているということで間違いなさそうだ。
ちなみに、リーダーバフの防御デバフとスキルの防御デバフはそれぞれ加算されて効果を発揮している。
弱点防御デバフの効果と仕様
続いては弱点防御デバフ、主に最終ダメージへ及ぼす効果と他デバフと併用した際の効果について調査を行った。
弱点防御デバフがダメージに及ぼす効果について
当たり前のように使用している弱点防御デバフだが、果たして最終ダメージにどれほど貢献しているのか。まずはデバフそのものの効果を調査した。
画像は、ヘスティアのノーマルスキルダメージを、弱点防御デバフありとなしとで比較したものだ。
先日の応援バフ効果検証の記事をご覧になられた方には見覚えがあるかもしれない。これは応援バフ(弱点スキルダメージ+15%)のみを適用させた場合と全く同じ結果だ。つまり弱点防御デバフは応援と同様に、追加ダメージを除く弱点スキル最終ダメージを表記割合分だけ増加させる効果を持つのだ。応援との違いも調査するため、弱点防御デバフの効果が-15%になるよう調整していたのが功を奏した。
続いて、防御無視ダメージへの影響を調査する。攻撃者はヘスティアに代わって、ネイト。結果は以下の通り。
弱点防御デバフ有無によるスライドスキルのダメージを比較したものだ。追加ダメージ251を除いて増加率を調べると約1.15倍されていることがわかるが、ネイトのスライドスキルには追加ダメージの他に防御無視ダメージも含まれている。つまり、防御無視ダメージも弱点防御デバフの影響を受けて増加しているのだ。
これはちょっとショックだった。防御無視ダメージは私が思っているより、融通の利くダメージなのかもしれない。認識を改める必要がある。
他デバフと併用時の弱点防御デバフ効果について
様々なデバフと併用した際の効果についてまとめた。
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これだけではわかりにくいので、それぞれの項目について以下で補足を行う。
with 応援
弱点スキルダメージ+15%という効果を持つが、見ての通り応援付与後のダメージ増加率が15%に満たない。おや、と思ったが、どうやら弱点防御デバフと弱点スキルダメージ増加バフ同士は乗算ではなく加算になる(15%+15%=30%)ようだ。なので、効果を正しく計算したい場合は最終ダメージ×(弱点防御減少割合+弱点スキル増加割合)となる。
おそらく同種のデバフは効果が加算される仕様なのだろう。RAGNA BREAKやワールドボスのように最初から弱点防御が大幅に減少している敵に対しては、弱点防御や弱点スキルダメージ増加バフは相対的に効果が薄くなると思われる。
ただし、応援バフは攻撃力増加部分が狂ってるので使用を躊躇する必要はない。
with エルメスバフ
弱点防御デバフと組み合わせたとき、一番ダメージが伸びたのがエルメスのバフだ。
攻撃力バフによって上昇したダメージが、弱点防御デバフによってさらに乗算増加するため効果が非常に大きい。あと、応援と組み合わせたときと同様、ノーマルスキル最終ダメージ部分も15%増加している。弱点スキルダメージ増加と弱点防御減少は、内部計算式的には同じ扱いなのだろう。
with 火傷(スキル防御デバフ)
応援と併用した時と似たような現象が起こった。これも、弱点防御デバフと加算されて計算が行われているようだ。
あらゆるバフデバフと共存可能&弱点属性でなくともダメージを増加させられる、という利点はあるものの、てっきり乗算でダメージが増えるものと思っていたので「あらら」という感じだ。ちょっと前に、だいぶバイブスの噴き上がった火モナ特集記事を投稿したことが、いまさら恥ずかしくなってきた。強いことに変わりはないんだけどね。
with 防御デバフ
防御デバフは最終ダメージを増加させるためのものなので、ダメージが乗算で増えているのはある種当然とも言える。
ダメージを最大化しようと思うなら、防御デバフと弱点防御デバフ(弱点スキル増加、スキル防御減少)をバランスよく積むのが最も効率がよい。どちらか一方に偏るとどんどんダメージ増加効率が落ちてしまうのだ。
まとめ
- 割合減少型防御デバフと固定値減少型防御デバフは共存しない。
- リーダーバフ型防御デバフとスキル型防御デバフは例外的に共存可能。その際、防御減少効果同士は加算される。
おわりに
防御&弱点防御デバフ関連の棚卸を行った。
弱点防御減少が最終ダメージをガッツリ上昇させてることも意外だったが、弱点防御系デバフの効果が全部加算されているということにショックを隠し切れない。弱点スキルダメージ増加はともかく、スキル防御は全然別物だと思ってた。火モナの価値が相対的に下がったような気もするが、ドライブで固有防御デバフ(踊る刃)を付与できるから、いややっぱ強いな。
あれこれと数字を並べてはみたが、結局のところ「防御デバフ&弱点防御系バフデバフ&攻撃力バフをバランスよく摂取しよう!」という、糖尿病予防ポスターみたいな結論になる。4×3×2よりも3×3×3の方が数字が大きくなるという話だ。
簡単に言うなよ、ということを言わせてもらうと、ダメージスコアに伸び悩んだら自分の編成が防御デバフ、弱点防御系バフデバフ、攻撃力バフのいずれに偏っているかを見直してみるのもよいだろう。