【デスチャ】ビーチビュッフェは誰に持たせるべきか

唐突に現れ湯水のように配布されたソウルカルタ「ビーチビュッフェ」。本記事では、このカルタの効果検証および性能評価を行う。

検証の結論だけ知りたい方は「まとめ」、カルタの評価と重ねるべきか否かの判断を知りたい方は「評価」を読むと手っ取り早い。

検証方法

使用カルタ&キャラ

ビーチビュッフェ

使用カルタはビーチビュッフェ。限界突破数は「3凸」。オプション効果によるゲージ変化を大きくして、少しでも検証を見やすくしたいという気持ちと、枕全ッ然足りねーわという現実の衝突地点がここだった。

検証に使用する全員光属性で統一した。

属性が違ってもロールが同じなら基本的なスキルゲージチャージ速度は変わらないのに、なぜ光属性で統一したのか。わかんない。なんとなくだ。ゲージが黄色くて見やすいとかそんな感じの理由。

使用ステージ

アンダーグラウンド飯田橋

ステージはアンダーグラウンド強の四ツ谷を使用。通常攻撃の被弾・発生でもスキルゲージは加速してしまうため、敵が多いと検証がやりづらいが、アンダーグラウンドなら敵を1体残したままの状態を保存できる。この手の検証にうってつけだ。

ゲージ状況の比較検証は、条件ごとに戦闘の様子を録画し、被弾や通常攻撃発生のタイミングをフレーム単位で合わせて行っている。

ゲージの基礎速度とカルタの効果

ロール別のスキルゲージチャージ速度

基本的なスキルゲージチャージ速度はロールごとに異なる。生まれで足の速さが違うわけだ。ロールごとのスキルゲージチャージ速度(スキルゲージをぐるっと一周するのにかかる時間)、その具体的な数値は以下のようになる。

  • 補助/妨害型:約11秒
  • 防御型:約12.5秒
  • 攻撃型:約14秒
  • 回復型:約16.5秒

見ての通り回復型の足がブッちぎりで遅い。おまけにスライドクールタイムも長く、性能的にも優遇されてるとは言い難い。回復型に強キャラが生まれにくい理由のひとつだ。とはいえ、マアトがあの体型で俊足だったら、胸の物理演算がバグり散らかすだろうから仕方ない。

ゲージ追加は何を基準にしているか

ロールごとにゲージチャージ速度に差があるとわかったところで、カルタオプションの話をしよう。ゲージ追加X%とあるが、何を基準にした割合なのか、そもそもどうやって追加されるのかを調べる。

まずはオプション効果の発動の様子について、「ビーチビュッフェ」を装備した状態で攻撃を被弾するとどうなるか。

ビーチビュッフェ効果比較

左がカルタなし、右がカルタあり

こうなる。

特別なエフェクトは何もない。単純に被弾時のゲージ増加量が変化する。次に、オプション効果でゲージチャージ時間がどの程度短縮されたのかをロール別に計測してみる。

  • 補助/妨害型:0.65秒
  • 防御型:0.72秒
  • 攻撃型:0.87秒
  • 回復型:1.05秒

はて、同じカルタを使いまわしているはずなのに短縮量に差が生まれた。ゲージチャージ速度が遅いロールほど、短縮量が多くなる傾向にある。では、ゲージチャージ速度に対する短縮“割合”はどうか。

  • 補助/妨害型:0.65秒(約5.9%短縮)
  • 防御型:0.72秒(約5.8%短縮)
  • 攻撃型:0.87秒(約6.2%短縮)
  • 回復型:1.05秒(6.4%短縮)

目視計測なのでズレが生じてしまっているが、概ね6%前後で並んだ。

以上から、カルタ「ビーチビュッフェ」のオプションは、スキルゲージ一周にかかる時間を表記%分短縮するものだと思われる。

加速バフ併用時の効果

速度UPと量UPの違い

「スキルゲージチャージ速度UP」と「スキルゲージチャージ量UP」、デスチャ黎明期から存在する代表的な加速バフだ。

バフ付与時の加速エフェクトはどちらも同じで、効果も同じものに見える。しかしこの2つには決定的な違いがある。

スキルゲージチャージ速度UPが純粋にスキルゲージの充填速度を高めるものなのに対し、スキルゲージチャージ量UPは被弾や通常攻撃発生時のスキルゲージ増加量にも影響を及ぼす。

実際にどのぐらい差が出るものか、見てみよう。

加速バフ比較

左が速度+12%、右が量+12%

上は、戦闘開始直後に通常攻撃を一発撃った後のゲージ状況比較である。わずかだが、右のスキルゲージチャージ量+12%バフを受けている方がゲージが進んでいる。

そこからさらに通常攻撃を一発被弾すると、ゲージ状況は以下のようになる。

速度バフ比較

左が速度+12%、右が量+12%

ここまでくると非常にわかりやすい。

これがゲージチャージ速度UPとゲージーチャージ量UPの違いだ。カルタの効果検証と直接は関係ない話だが、加速バフとビーチビュッフェを併用した場合の効果について語るために必要だった。

加速バフ併用時の追加量の変化

さて、続いて加速バフとビーチビュッフェを併用した場合の効果について見てみよう。カルタの効果は加速バフの影響を受けるのか、それとも固定なのか、結果は以下の通り。

スキルゲージチャージ速度UP

速度バフwithビーチビュッフェ

リーダーバフでゲージチャージ速度+12%

  • ゲージ速度短縮量:0.57秒
    (バフなし時から約12%減)

カルタオプションによる短縮効果は、速度バフなし時よりむしろ減った。これは、加速バフでゲージ一周にかかる時間そのものが短縮されたためと思われる。

スキルゲージチャージ量UP

量12%withカルタ

リーダーバフでゲージチャージ量+12%

  • ゲージ速度短縮量:0.58秒
    (バフなし時から約11%減)

結果はスキルゲージチャージ速度UPとほぼ同じ。チャージ量UPとはいえ、カルタのスキルゲージ追加にまでボーナスを及ぼすわけではなかった。

加速バフとカルタを併用しても、特にボーナスやシナジーがあるわけではない。むしろ、スキルゲージチャージ速度が高まると相対的にカルタの旨味が薄れてしまうようだ。

なるほど。

加速バフの違いを説明する必要なかった。

ビーチビュッフェの役割

加速させたいけどできないキャラに持たせる

最もシンプルな使い道がこれ。

ディーラーではない、攻撃力調整ができない、などの理由で加速バフを受けられないキャラに持たせておくと、少しは加速の足しになる。

ただし、レイドなどの5体編成コンテンツだと装備者が限られるため、そこまで劇的な効果は得られないだろう。過度な期待は禁物だ。

ワールドボスでの前列加速

ビーチビュッフェが最も真価を発揮するのがワールドボスだ。かねてより課題だった前列加速を、ある程度とはいえカルタ一本で補えてしまうのは強い。複数枚揃えた完凸ビーチビュッフェを前列の補助・妨害型に敷き詰める、というのがセオリーになりそうだ。

特にノーマル使用頻度の高いルパン、悲劇ルサルカなどと相性が非常に良い。ほかに中毒要員がいるなら、テティスにつけるという選択肢もある。

とにかく、前列にいるなら攻撃型以外の誰につけても恩恵を得られるのがうれしい。こんなイカれカルタがタダで6枚も配られている事実に驚きを隠せない。

通常攻撃連打型ディーラーに持たせる

ビーチビュッフェの上昇ステータスは「HP・防御」なので、基本的にPvEコンテンツでのディーラーとは相性が悪い。が、一部例外がいる。通常攻撃連打型スキルを持つディーラーだ。

通常攻撃連打型スキルは、攻撃力の影響をほとんど受けないため装備の選択肢が非常に広い。セイレーンやエリザベートをN運用するのが最適解となるコンテンツでは、ビーチビュッフェも十分選択肢に入る。ほとんどないケースではあるが、覚えておこう。

ビーチビュッフェ検証:まとめ

ビーチビュッフェの効果

ビーチビュッフェの効果と加速バフの影響
  • ビーチビュッフェのオプションは、現在(※)のスキルゲージチャージ速度(スキルゲージを一周するのにかかる時間)を表記%分短縮する効果を持つ
    ※加速バフを使った場合、加速後のスキルゲージチャージ速度を基準に短縮量が決定される
  • 加速バフと併用してもボーナスやシナジーはない

その他

ロールごとの基礎スキルゲージチャージ速度
  • 補助/妨害型:約11秒
  • 防御型:約12.5秒
  • 攻撃型:約14秒
  • 回復型:約16.5秒
加速バフの種類と効果の違い
  • スキルゲージチャージ速度UP:
    スキルゲージの充填速度を高める
  • スキルゲージチャージ量UP:
    スキルゲージの充填速度を高める
    被弾・通常攻撃発生で充填されるゲージ量を増やす

ビーチビュッフェの評価

強い。

加速性能を備えたカルタ、という時点で前代未聞だ。しかも効果量もかなり実用的。ワールドボス前衛のベスト・イン・スロットとも言うべきカルタが、なんと無料で6枚配布。

どうした。

ソシャゲ運営がたまに見せるやさしさ、というレベルではない。徳を重機で積みにきている。

完凸すれば、被弾一発で無加速キャラのスキルチャージを1秒前後短縮するという破格性能。さらにヤバいのが、カルタの装備・非装備および凸数で、被弾時のゲージ増加量を操作できる点だ。ワールドボス初巡の行動順コントロールに新たな可能性をもたらすとんでもカルタである。

配布された6枚を重ねるのは流石にもったいない。こいつらは複数揃えてこそ真価を発揮する。1枚ずつ、枕を使って地道に育てていくことをおすすめする。