【デスティニーチャイルド】パラスの可能性(&標的デバフの仕様)

9月30日にデビルランブル向けの新キャラとしてアテナと共に実装されたパラス。彼女の持つ新デバフ”標的”の細かい効果と仕様、そしてその可能性について考察した。

パラス基本情報

ステータス&スキル

デバフ”標的”とは

雑に言ってしまえば、標的デバフを付与した相手を強制的に挑発状態にするデバフだ。

標的を付与された相手は文字通り集中砲火を受けることとなる。スキルはもちろん通常攻撃のターゲットすらも標的対象に向く。複数対象に1回ずつ攻撃するタイプのスキルも、そのすべてが標的対象に叩き込まれるため、疑似的に単体連打型ディーラーのようにふるまうことができる。

これだけでは強いようなそうでもないような感じだ。ナラティブで完凸パラスが試用できるので、標的の仕様についてももう少し調べてみよう。

標的デバフの仕様調査

パラスを持っていないので、ナラティブで一時的に編成される完凸パラスを使って調査を行っている。ガチャから排出されるパラスと仕様が違うという可能性もあるが、さすがにそんなトンチキなペテンは打たないだろうと思っています。

標的デバフの攻撃誘引率

上で標的デバフのことを「相手を強制的に挑発状態にするようなもの」と表現したが、実際は少し違う。全ての挑発スキルには発動確率というものが個別に設定されている。挑発発動中であっても数%の確率で相手の攻撃を引き受けられず、いわゆるすり抜けが起こる。しかし標的には、標的自体の付与確率はあっても発動確率についての記載はいっさいない。

ない、ということは標的が付与されてしまえば100%その対象を狙ってくれるということなのだろうか。それともマスクデータで発動確率が設定されていたりするんだろうか。その調査を行った結果が以下の表だ。

これほど「作る必要ある?」感に満ちた表もそうそうない。標的の付与自体は確率に左右されるが、ひとたび標的が付与されれば効果時間が切れるか対象が死ぬまで味方はそいつを殴り続けてくれる。すり抜けの起こらない、発動確率100%の挑発状態のようだ。すばらしい。

デバフの行方

攻撃行動とデバフ付与行動はそれぞれ個別のターゲット判定を持つ。挑発タンカーがデバフまで引き受けたりしないのと同様、デバフは標的を無視して本来付与されるべき対象へ飛んでいく。デバフまで引き受けてたらアテナの立場がないのでそりゃそうだという感じだ。

標的デバフと全体攻撃スキル

闇マアトや★3ダビのような、全体攻撃スキルに対して標的はどのように効果を発揮するのだろうか。標的対象に全体攻撃対象人数分の攻撃が重複して叩き込まれたりしないだろうか。そんな無邪気な気持ちで試してみたが、当然のように全体攻撃は標的デバフを無視した。併用することはほとんどないだろうが、全体攻撃と標的は相性が悪いようだ。

標的デバフと挑発無視効果

標的とかいって内部的には挑発と同じ扱いで、挑発無視効果が効いちゃったりするんじゃないの~? という疑いが晴れなさすぎて、挑発無視効果を持つカルタのオプションが発動するかを調査した。

これをカルカスとバステトに1枚ずつ装備させ、それぞれ15回ずつ殴ってもらった。結果、すり抜けは一度も起こらず、両名とも標的対象を殴り続けてくれた。少なくとも、標的に対しこのカルタの挑発無視効果は発動しないようだ。

本当なら遠距離攻撃バフ(挑発&反射無視」でも試してみたいところだが残念ながらヒルドを持っていないため断念。私の疑いはまだ晴れていない。

まとめ

標的デバフの仕様
  • 標的デバフの攻撃誘引率は100%
  • デバフのターゲットは標的デバフの影響を受けない
  • 全体攻撃スキルは標的デバフの影響を受けない
  • 標的デバフは挑発無視効果によって無視されたりしない
    (少なくとも”霹天を穿つ矜持”カルタのオプション効果は発動しない)

標的デバフを利用したターゲットコンボ

標的デバフのだいたいの仕様はわかった。付与さえしてしまえば、かなり信頼のおけるもののようだ。しかし問題がひとつ、標的デバフをいつでも集中砲火したい相手に付与できるわけではないという点だ。

スキル説明文で”対象に〇〇する”という書き方をされている場合、スキル使用時にパーティの正面にいる敵がターゲットになる。標的を付与したい対象がパーティの正面に来るまで待っていたら、その間にパーティは崩壊することだろう。

しかしこのパーティの攻撃対象、全くコントロールできないというわけでもない。

優先ターゲット型との併用

“妨害型を優先”や”攻撃力の高い敵を優先”のように、ある条件の対象を優先して攻撃するキャラを便宜上”優先ターゲット型”と呼称する。優先ターゲット型スキルが発動すると、パーティの攻撃対象も強制的に切り替わる。

つまり、妨害型を優先して攻撃するノーマルスキルを持つ木シトリーの後にパラスのノーマルスキルを使用することで、確実に妨害型へ標的デバフを付与することが可能になる。

最初のターゲットはダイアナだが、木シトリーのスキル使用によりターゲットが強制的に妨害型のベルセポネに移っている。

たとえばデビルランブルでオルガピン差しのデッキを相手にするような場合、このコンボを使うことでピンポイントでオルガを落とすことができる(沈黙に邪魔されなければ)。

このターゲットコンボは色々と融通が利くうえに、後続ディーラーの攻撃が強制的に単体連打になるためフィニッシャーも選ばない。相手がオルガならクランプスでも連れて行って顔面に4連打叩き込んでやればいいんだあんな奴は。

後続は別にディーラーでなくたっていい。たとえばモアと組ませても面白い。

可能性の塊

標的対象と石化対象をうまくバラけさせることができれば“味方がモアの石化対象を避けて殴り続ける”という状況を作り出すことができる。石化の”被弾で解除される”というデメリットを完全になかったことにできるのだ。クソかよ。

実際に運用したわけではないので机上論ではあるが、試す価値はありそうに思う。少なくとも私はめっちゃパラス欲しくなってきてしまった。

パラスのコンテンツ別の評価

RAGNA BREAK

ほぼ出番なしと思ってよい。スライドスキルがエラトの上位互換なので、エラトを使うようなボスで使ってもよいがそれなら別にエラトでよくなくないですか。

ワールドボス

ほぼ出番なしと思ってよい。スライドスキルがエラトの上位互換なので、エラトを使うようなボスで使ってもよいがそれなら別に。

アンダーグラウンド極

意外と使い道はあるかもしれない。前述のターゲットコンボはデビルランブル向けに書いたつもりではあるが、アングラ極でも応用は利くだろう。クロセル戦で出番があるかというと中々難しい。光クロセルが5体に分身して本体は1体だけこれぞ魍魎拳奥義幻瞑分身剥! みたいな男塾かましてくるなら、あるいは。

デビルランブル

主戦場であり唯一スポットライトが当たる場所といっても過言ではない。前述のターゲットコンボや、あるいは他の何かしらで活躍できなければパラスの未来そのものが閉ざされたといっていいだろう。個人的にそろそろ竹槍ライクなデッキが流行ってもよいと思っているので、がんばれパラス。