【デスチャ】ピロテース&トゥラン性能インプレッション

デスチャ8月26日のアップデートで新たに実装された「ピロテース」「トゥラン」のスキル性能インプレッションを掲載。

ピロテース

闇のキリング・ライセンス

今回のナラティブで追加された2体のうち、どしゃ降りのバス停でオッサンに襲われそうな方ことピロテース。反射・挑発対策の遠距離攻撃と集中の同時付与という、あまりに露骨なファイアスターターである。

使いみちはカンタン、殺させたいやつにバフを与えて、殺したいやつにけしかけるだけ。ただでさえ揮発性の高い殺意を持つディーラーがひしめく闇属性に、こんな可燃物を放り込んだらどうなるかなんて想像もしたくない。デビルランブルをやらない私にもその異常性は嗅ぎ取れる。そして意外と、彼女の可能性はPvPのみにとどまらない。

まずノーマルでの味方3体のデバフ解除、ここまでなら「ふーん」で流すこともできるが、イグニッションで「5秒間の回数制限なしデバフ無効」に変貌するのは聞き捨てならない。レイドやワールドボスで起用する可能性が現実味を帯びてきてしまう。たとえば「攻撃力150%減少デバフ」のような、もはやバフで相殺しきれないデバフを使うボスが現れた場合にピロテースが輝く。敵も味方もインフレーションを起こす現状を見るに、十分ありうるシチュエーションだ。

そしてスライドの遠距離攻撃による挑発・反射無視だ。挑発はともかく、反射はPvEでも悩まされる機会が多い。さすがにデバフ無効ほどの汎用性はないが、もしも今後、デスチャ運営が割合反射バフを持つワールドボスでユーザーとの心中を図ってきた場合はピロテースが最後の命綱になる。

すべて「もしも」の上に成り立つ可能性ではあるが、無視するにはあまりにも輝きが強い。デビランを全くやらない私がすでに1体確保しているぐらいには眩しい。今後イグニッションしてまで使うかは未知数だが、しょうがない。こういうのはしょうがない。オリンピックの開会式をとりあえず録画するのと同じである。

トゥラン

バリアシナジーを持つデビランヒーラー

今回のナラティブで追加された2体のうち、雨上がりのバス停でショタ襲ってそうな方ことトゥラン。スキルはバリアに秘癒にPvP限定の即時回復と、とにかく守りに特化したスキルセット。忍耐がない分、堅牢さは湯けむりモナに劣るものの、付与制限のない秘癒は抜群の汎用性を誇る。

中でも目を引いたのが、リーダーバフの「バリア増幅+1500」である。どんなバリアであれ、効果量をそっくり+1500するというのなら、なかなか面白い。たとえば、水エシュと組ませて編成を水属性だけで固めれば、エシュがノーマルを使うたびに味方全体に+2000超のバリアが行き渡るわけか。どうせナタリスに無効化されることに目をつむれば、方向性は面白い。

また、バリアと秘癒の同時付与はPvEでも有用ではあるが、トゥランの真骨頂はなんといってもデビルランブルでのヒール性能である。スキルも当然、デビラン想定の局地戦仕様なので、PvE環境ではオーバースペックになりがちだ。特に、必要以上の固さが求められないレイドやワールドボスでは持て余し気味になるだろう。多くのデビランヒーラーがそうであるように、トゥランもまた、特性と主戦場を理解してこそ花開くタイプのキャラだ。