現在までのプレイで判明したこと以下にまとめる。また、中国語をバイブスだけで翻訳しながらプレイしているので、書かれている内容が誤っている可能性があることを予め付記する。間違っている部分は随時訂正を加える。
アンロック要素
二周目も中盤に差し掛かり、さらに多くの要素がアンロックされた。
资质考试のアンロック
こちらの常用漢字に直せば”資質考試”となる。能力試験とか、そのような意味だろう。
24時間に一度だけ挑戦可能な潜在能力開放ダンジョンだ。見事試験をクリアできれば装備コスト上限上昇など様々な特典が得られる。試験に臨めるキャラクターは一回につき一体のみだ。資質考試に挑むキャラクターを選択すると、测试(テスト)選択画面へと移行する。
挑める試験の種類とその内容は以下の通りだ。
- 巧斗测试
敵単体との戦闘。145秒以内に勝利すれば合格。殴りが非常に痛いのでkiteする必要がある。 - 决斗测试
AI操作の同キャラとミラーマッチ。倒せれば合格。 - 障碍测试
障害物走。45秒の制限時間内にゴールにたどり着ければ合格。 - 防御测试
やたら硬い敵とのタイマン。一定時間ごとに発生するダメージ床にうまく乗せて倒す。 - 辅助测试
敵とタイマンしている味方を30秒間殺されないよう補助する。プレイヤーが敵にダメージを加えることはできない。 - 群攻测试
タワーディフェンス。5体一組で現れる雑魚敵を25体倒せば合格。5体打ち漏らすと失格。 - 伤害测试
ダメージレース。30秒以内に敵へ18000ダメージを与えることができれば合格。 - 追击测试
タワーディフェンス。ゴールへ向かおうとする1体の敵を、到着する前に倒すことができれば合格。敵が進むコースは障碍测试のものと同じ。 - 潜入测试
ステルスミッション。敵がうろつくダンジョンに点在する三つの補給物資を45秒以内に集めることができたら合格。
九種あるテストのうち四種に合格すれば技巧試験合格だ。晴れて実技試験へ挑戦することができる。普通免許か。
実技試験ではいろんな敵との連戦(十連戦ぐらい)だ。そこを乗り越えて初めて資質考試合格となる。
これ、とても楽しい。特に测试ステージの難易度が絶妙だ。追击测试なんかが顕著だが、普通に殴っているだけではまず倒せない。ダメージが発生する床の上に敵が乗った瞬間足止めスキルを使用するなど、ステージギミックとキャラクターの能力への理解がなければクリアできないものとなっている。
スタミナ消費がなく、所要時間も一分足らずで失敗してもストレスがほとんどない。必然、トライアンドエラーを繰り返すので達成した際のカタルシスもひとしおだ。種類も九つと豊富で、致命的に相性の悪い测试はパスすることもできる。
育成が進めばゴリ押しできてしまうのかもしれないが、現時点ではとても楽しかった。ソシャゲ一般によくある、給水所のためにマラソンを走り続けるような、手段と目的の倒錯した楽しさではない。純粋に前のめりになれるものだった。
日本で千人ぐらいにしか刺さらない勧め方をすると、World of Warcraftで”Rhok’delar, Longbow of the Ancient Keepers”を作成する一連のクエストが好きだった人は凄く楽しめると思う。
潜网集市のアンロック
日本の常用漢字に直せば”潜網集市”。ブラックマーケットとか、そういう意味になるのだろうか。
影装や各種アイテムを購入することができる。購入には晶尘(クリスタルダスト)が必要。晶尘は晶钻(ダイヤモンドクリスタル、いわゆる課金石)を砕くことで手に入れることができる。
はじめ、ふむなるほど課金者向けのショップね程度にしか思っていなかった。しかし、どうやら違う。だとすれば違和感がいくつもある。一つは装備の品ぞろえが豊富すぎる(装備だけで五千個以上陳列されている)。一方で、カテゴリは存在するのに品物が全く陳列されていないものがある。さらに極めつけは、同じ品物なのに値段が違うものがある。
そこで潜网集市について色々調べてみた。あちこちで”交易”という文字が躍っていたのを見てさすがに私でも理解できた。これはプレイヤー間のトレードシステムだ。アイテムを自由に値付けして出品し、準課金アイテムともいうべき晶尘でもって売買するのだ。まさかそんなものまであるとは恐れ入った。ガチャやフレンドなどソシャゲ的要素を網羅しつつADV的に展開されるストーリーとMOBAライクな戦闘画面、さらにはMMORPGめいたトレードシステムまであるとは、どこまで欲張れば気が済むのだ。
“出售(出品)”機能のアンロックにはイベントCG開放が条件になっているらしく、私は残念ながらまだ売ることができなかった。
トレードで得た晶尘の使い道は様々だ。貴重なアイテムと交換したりはもちろん、なんとガチャを回すために必要な”欧泊(オパール)”とも交換できる。さすがに交換制限がついているが、詫び石を待たずともトレードを重ねればガチャを回せるというのは中々にショッキングだ。企業が人を、ではなく、人が人を課金(ころ)す時代がすぐそこまで来ているのかもしれない。
黑门试炼のアンロック
日本の常用漢字では”黒門試煉”。色気なく訳せばブラックゲートの試練とか、そういう感じになると思われる。本作における対人コンテンツだ。といっても、直接プレイヤー同士が戦うわけではない。能力の異なる三体の敵を相手に戦闘を行い、その戦闘内容に応じて算出されるポイントの合計を競うものだ。
一度連れていったキャラクターはロックされ、何度も使うことはできない。また、フレンドのキャラを一体だけ借りることもできる。これも一度借りたキャラはロックされる。戦闘結果が満足いくものではなかった場合、リザルト画面で”取消”を押せばなかったことにできる。取り消した場合キャラはロックされない。
敵三体に対するポイントの合計(积分)によってランキングされ、ランクに応じた報酬が得られる。プレイヤーランクごとに階級が分かれており、始めたばかりの初心者が百戦錬磨の廃人と同じ土俵に立たされるということはない。
ランカーの編成を参照することはもちろん、ランカーがキャラを借りたフレンドの名前までわかる。どうなんだそれは。
私はまだこのコンテンツに対し何かを言えるほどの戦力を持っていない。プレイヤーが相手ではないのと勝ち点だけのランキング(負けてもポイントが減らない)なのはストレスが溜まらなくて良さそう、ぐらいの感想しかない。
ストーリー展開
プロットポイントと思しき場面では日本語CVでストーリーが展開されるので、断片的ではあるが物語を追うことはできている。一周目のラストで立ちはだかった方たちが、なぜ立ちはだかったのかも理解できた。以下、スポイラーなので隠す。
ループものの醍醐味は、どれだけプレイヤーに残酷なトレードオフを強いるかだ。本作もご多分に漏れず、プレイヤーに結構な揺さぶりをかけてくる。とてもよい。
中国語はがんばれば日本語になる
どうせわからないという気持ちが先行していたが、よく考えれば全て漢字で構成されているのだから、大意を読み取ることは不可能ではないはずだ。簡体字が日本の常用漢字でいう何に当たるかを覚えてしまえば、ストーリーの輪郭だけはなぞれるのではないだろうか。
そういう気持ちでCVの入らない部分も読み飛ばさないことにした。その甲斐あって、割とストーリーは追えているような気はするが、やはり慣用句的な表現があると厳しい。非常にシリアスな場面で追い詰められた敵のボスが突然「放屁!」と言い出した時には、我が目を疑った。
なにを言ってるんだ。悪事を屁でごまかそうとするな、と思ったが、どうやら中国語における”放屁”は”おならをする”以外にも”嘘をつくな、バカなことを言うな、何を言ってやがる”という意味もあるらしい。放屁という発言に対する私の”放屁? 何言ってるんだ!”という感想が、ある意味そのまま答えだ。中国語訳すると「放屁!」「放屁? 放屁!」となる。なってどうする。