【永遠の七日】日本版配信決定&事前登録開始

2017年の中国版リリース以降、暇を見つけてはボチボチ楽しんでいた”永远的7日之都”が“永遠の七日”と名を変え、とうとう日本での配信が決定した(事前登録も開始されている)。

そのことに驚きはない。中国版のころから豪華声優(日本人)で豪華フルボイス(日本語)だった本作が日本で配信しない方が不自然だ。「やっとか」という気持ちの方が強い。

しかしまずはとにかく祝福しよう。中国語が全くわからないままストーリードリヴンのお手本のようなこのゲームをプレイしてきた一年余が、焼き肉の匂いだけをかぎながら白米の絵を描くような飢餓の日々が、ようやく報われる時が来たのだ。

“永遠の七日”日本配信決定インプレッション

“永遠の七日”は、公式にも記載されている通り“マルチエンディングRPG”である。そしてこれも公式に宣言されているので言ってしまうが、本作の物語はいわゆる“ループもの”でもある。

スマートフォンアプリでありながら“ループもの”で”マルチエンディング”とはどういうことなのか。ここに少しでも引っかかったのなら、その時点で本作をプレイする天稟に恵まれている。

少なくとも私は、ループものの必須事項ともいえる“選択の重み”“喪失感・絶望感”といった要素を些かも損なうことなく、しかもスマホアプリとして違和感なく落とし込んだそのシステムに度肝を抜かれた。具体的にどのようなものか気になる方は中国版のプレイインプレッション記事を参照するとよい。

【永遠の七日(中国版)】一周目プレイインプレッション

2018.01.03

※ちなみに、システムは執筆当時からいくらか変化している。

日本版が同じ仕様で来るかはわからないが、本作の、特にスタミナシステムはまさにマルチエンディングを支える屋台骨であるから、おそらくそのまま来日するものと思われる。

神器使たちの個別攻略ルート

公式サイトに書かれている通り、メインストーリー以外にも神器使固有の攻略ルートというものが用意されている。いわゆるアドベンチャーゲームらしく、それぞれの好感度が可視化されていて、攻略を進めるごとにそれが変化し、同時に固有の物語も展開されていくという仕組みだ。

神器使は中国版の現時点で70名超、リリース時点ではおそらく40名近く存在するのだが、その全員に攻略ルートが存在する。なんとコラボキャラにもある。イカれたボリュームである。それらをようやく日本語で十全に堪能できるというのもありがたい。

ここで、私が本作で特にひいきしている”アラシ”という神器使の話をしよう。

アラシ(CV:渡辺優里奈)が、これが、このナリで、このCVで、男性である。なんという無法か。なんと重大な国際おちんちん法違反だろうか。

しかも彼女(我が性癖の尊厳のため、あえて彼女と呼称する)を、待機画面で色々つついたりできるのだが、頭を撫でた時の反応が「何回も言ったでしょ、ボクは男のコです!」である。

バッキャロウめ……!

頭を抱えて言った言葉が「バッキャロウめ……!」である。死ぬとわかっていながら死地に向かう親友の背中を見送った時にしか言わないセリフである。理性と性癖のはざまで立ち往生すると「バッキャロウめ……!」としか言えなくなる、それが人間というものだ。

これだけかき乱されておきながら、彼女の攻略ルートに入っても「なんかイイ感じになった」以上の情報を読み取れず、歯がゆく思っていた私にとって日本版の到来は朗報以外の何ものでもない。他にもさまざま気になることはあるが、今はとにかく本作の物語に身を委ねられる日が待ち遠しい。

ちなみにアラシは足をつつくと「だめぇ!」といってしゃがんでしまうのだが、その時の「だめぇ!」にもいくつかバリエーションがある。バッキャロウめ……!