【デスティニーチャイルド】高防御帯のダメージ計算検証

韓国版では、敵防御力が一定値を超えるとダメージに特殊な減衰が発生することが判明している。日本版ではこれまで、極端に防御の高い敵というものが存在しなかったため検証機会に恵まれなかったが、アンダーグラウンド極のボス”クロセル”がその極端に防御の高い敵として実装された。

せっかくなので、日本版でも高防御帯での特殊減衰が発生するか検証をする。

韓国版の防御減衰式

  • 基本攻撃:(((総攻撃力×20×属性補正)/(敵防御力×0.4+500))+スキル表記ダメージ-装備無し攻撃力×20/500)×(1-敵防御力×0.005/100)
  • ノーマル:((スキル表記ダメージ×400+装備攻撃力×125)×(属性補正+クリティカル補正)/(敵防御力×0.15+400))×(1-敵防御力×0.008/100)
  • スライド:(((スキル表記ダメージ×400+装備攻撃力×120+(-装備なし俊敏性~+装備俊敏性)×40)×(属性補正+クリティカル補正))/(敵防御力×0.2+400))×(1-敵防御力×0.005/100)
  • 敵防御がある一定値を越えると、二度目の防御減衰式(赤字部分)が0.6(スライドスキルだけ0.7)に置き換えられる。
  • 分岐する敵防御値は、基本攻撃が8,000、ノーマルが5,000(基本攻撃連打型の場合は8,000)、スライドが6,000である。

仮説

  • 韓国版とまんま同じことが起こっている。

検証

シナプスを一ミリも使わない知能ゼロの仮説を立てたところで検証にうつる。使用するステージはアンダーグラウンド極の最終駅”渋谷”。お相手はクロセル嬢。

クロセルの防御とダメージ計算①

基本攻撃でのダメージから逆算してクロセルの防御力を求めてみる。使用するキャラはソネットで、ステータスは次の通り。

ステータススキル

このソネットでクロセルを殴った際のダメージは242。ここから防御値を逆算すると、特殊減衰が発生していない場合は約8,700、発生している場合は約20,000となる。

いずれにしても凄まじい防御力だ。続いて、ソネットのスライドスキルで殴った場合のダメージを見てみよう。クロセルの防御力が8,700で特殊減衰が発生していない場合のダメージは1024~1091、防御力が20,000で特殊減衰が発生している場合のダメージは696~729の間で収まるはずだ。結果はどちらになったか。

どちらとも違う結果が出た。たとえ防御力8,700で特殊減衰が発生していると仮定してもこのダメージは低すぎる。これは、防御力20,000で特殊減衰が発生していないと仮定した場合のダメージ範囲(829~876)と一致する。特殊減衰係数が0.7から変わっていることも疑えなくはないが、この時点では解答を出せない。いったい、クロセルの防御力はどちらなのか。

続いて、ダヌで殴った結果を見てみよう。

クロセルの防御とダメージ計算②

使用するダヌのステータスは次の通り。

ステータススキル

ノーマルスキルとスライドスキルそれぞれで殴ったダメージを見てみよう。

ノーマルスキルスライドスキル

ノーマルスキルのダメージは先述したスライドスキルの時と同様、防御力20,000で特殊減衰が発生していないと仮定した場合のダメージとぴたりと一致する。ダヌはノーマルスキル連打型ディーラーなので、スライドスキルのダメージは

【ノーマルスキルダメージ+追加ダメージ+実効防御無視ダメージ】

となり、さらに別稿で検証した通り、防御無視ダメージは敵防御力が20,000を超えた場合、表記されているダメージの全てが実効防御無視ダメージとして発揮される。つまりダヌのスライドスキルダメージは計算上【355+548+281=1184】となり、画像の結果とこれも一致する。

【デスティニーチャイルド】防御無視ダメージが無視しているもの

2020.06.28

クロセルの防御力が8,700だとした場合、実効防御無視ダメージは420程度まで落ち込むため画像のような結果とはならない。

結論

  • 高防御帯(例:防御力20,000)における基本攻撃のダメージ計算は以下のとおり。
    (((総攻撃力×20×属性補正)/(敵防御力×0.4+500))+スキル表記ダメージ-装備無し攻撃力×20/500)×0.6
  • ノーマルスキル、スライドスキルに高防御帯での特殊減衰は発生しない

おわりに

非常にわかりやすい結果となった。

もともと韓国版のノーマル/スライドダメージ算出式には、防御による減衰式が二つ組み込まれており、高防御帯においてはそのうちの一つが特殊減衰係数に置き換わるというものだった。日本版ではそもそも該当の防御減衰式が存在しない。ないものは置き換えようもないため、高防御帯においても低防御帯と同様にダメージ計算がなされているのだ。そう考えると筋が通っている。

基本攻撃のダメージ計算式だけはなぜか防御減衰式が残っているので、高防御帯においては特殊減衰係数に置き換えられ、ノーマルやスライドスキルと比較してダメージの減衰が緩やかになっているのだ。そのため、表記ダメージで遥かに劣るはずの通常攻撃連打ディーラーの方がダメージが出せる、という逆転現象が起こり、これまで日の目を見なかったタナトスにスポットが当たったりする。非常におもしろいバランスだと感心する。

アンダーグラウンド極が非常設のイベントコンテンツとなった以上、おそらくボスも開催ごとに変わるだろう。他のボスもクロセルと同様の防御力を持つとすれば、当然セイレーンアバドンなどの連打ディーラーがベストディーラーとなる可能性が高い。実際うちのバステトは道中のフィーバーディーラーとして既に活躍している。セイレーンを喉から手が出るほど欲しがる日が、もしかしたら来るかもしれない。

防御無視ダメージについて

図らずも追加検証することとなり、うれしい誤算だった。検証時は”防御無視ダメージは相手の防御に逆行して増加する追加ダメージで、相手防御力が20,000を超えた時点で実効防御無視ダメージが最大になる”という結論に至ったものの、そんな極端な防御力のボスなんか実装されたらウケるなと思っていたら、されてウケた。おかげで検証が正しかったことが証明されたので良しとする。

クロセルに対しては、表記されている防御無視ダメージがそのまま全部発揮され、追加ダメージと同じような振る舞いになる。なので高めの防御無視ダメージを持つ水属性ディーラー(デビルバスターリザ、カリプソ)などは、スライドスキルで頭一つ抜けたダメージを出すことができる。この辺の知識も今後のアングラ極で役に立ちそうではある。