ついに実装となったアンダーグラウンドの新難易度、極(きわみ)。焼酎みたいな名前だが、その難易度はまさにエンドコンテンツと呼ぶにふさわしい。一筋縄でいかないこの迷宮にいかにして立ち向かうか、所感とともに掲載する。
アンダーグラウンド極 基本情報
- 入場制限はレアリティ★5以上
- 六本木以外の敵編成はランダム
- ラスボスは火属性”クロセル”で固定
- 道中のコロニー報酬は★5装備(2OP装備含む)
- ラストコロニーの報酬は★3~5ソウルカルタと★5装備のうちランダム
攻略豆知識
エスケープ
戦闘をエスケープすれば戦闘結果をリセットして再トライすることができる。道中で死人が出てもエスケープでなかったことにできるが、与えたダメージやゲージ状況などもなかったことにされるため注意。
ドライブゲージ養殖
全滅してもそれまでに稼いだドライブゲージ、ダメージ、FEVERゲージの状況は保存される(時間切れ敗北も同様)。これを利用して、適当な★5で戦闘に入りゲージを貯めるだけ貯めて全滅を繰り返す。こうすることでゲージ状況をコントロールすることができる。ある程度の★5が揃っていることが前提だが、どうしても開幕フィーバーを撃ちたい場合に活用しよう。
下見
ステージを進めなくとも敵の編成をあらかじめ見ることはできる。見れたところで変えられはしないが、気持ちの整理はつけられる。
属性別の攻略記事
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敵編成およびその攻略
編成パターンごとに攻略情報を掲載。全てではなく、印象に残ったもの苦戦したものについてのみ掲載している。今後の周回で新たに判明したものがあれば増やす。
激怒カウンター編成
敵編成例① |
序盤で登場しがちな編成。リュガーとアームズのネタ感にナメてかかりがちだが、迂闊に手を出すと激怒カウンターで一人もっていかれることも少なくない。フィーバーゲージが溜まっていれば一掃してしまうのが無難だが、激怒タンカー自体の生存能力は大したことないので、竹槍編成で確殺するのがよいだろう。
中毒編成
敵編成例① |
みんな大好きエリシオンお姉ちゃんによるわんこ毒そば早食い大会のお時間。トート、イシス、モルガナでだいぶガチガチに固められているので、生半可な編成では落としきれずに時間切れに陥るだろう。マフデトで回復阻害しつつシュリンクスで中毒をケアすればほとんど事故ることはない。守護神コウガでエリュシオンを確殺すれば、ゲージ貯め放題のボーナスステージと化す。ただし、開幕以外でフィーバータイムに入るときは中毒状態のディーラーで殴らないようにだけ注意しよう。
過保護ヒーラー編成
敵編成例① | |||||
敵編成例② | |||||
敵編成例③ |
主にセレーネ、ポモナ、レダを軸としたヒーラーガン積み編成だ。バリアタンカーを伴っていることが多く、とにかく戦闘がジリ貧になりやすい。一向に減らない相手の体力が、あなたのストレスと正気をじわじわと削り取ることだろう。一撃で殺せる手はずが整っているのでなければ、マフデトなどの回復阻害要員を連れていく必要がある。マフデトひとりでは回復を阻害しきれない場合はナイアスなどの減速デバッファーを連れていこう。ヒーラーはただでさえチャージ速度が遅い、減速デバフは効果てきめんだ。
音速殺人メイド編成
敵編成例① | |||||
敵編成例② |
序中盤の難所。アルテミスによる刺殺の名所。あなたの正気の東尋坊。二重加速されたアルテミスが蝶のように舞い、蜂のように刺し、サラマンダーより速いでお馴染みの鉄砲玉編成だ。適量以上にスピードをキメたアルテミスがのべつまくなし殺してくるので死者が出やすい。おとなしく開幕フィーバーで焼け野原にした方が無難。育った挑発タンカーがいればシュリンクスと組み合わせることでかなり安定する。いなければ、適当な挑発タンカーをデコイにして初ターンをしのぎ、その間にバステトで失明デバフを撒くのも有効だ。
余談だがこの編成は秋葉原ステージでよく見る気がする。ヤク漬けのメイドが無差別に殺しまくるのは、なにかのメタファーか。
六本木心中編成
敵編成例① |
あまりにバタバタ人が死んでいくので新小岩かと思ったら六本木だった。ジュピターとヘスティアによる強烈な出血ダメージが容赦なく血だまりの水位を上げてくれる。なんの対策もなく突っ込めば全滅必至の中盤の壁。ラスボスであるクロセルの予習にもなっており、ここを越えられなければクロセルに勝つのは難しい。MMOによくあるギアチェックボスのような立ち位置だ。とにもかくにも出血対策が最優先で、ヒーラーは最低でも二体、万全を期すなら三体積んでいこう。幸い向こうにはヒーラーがいないため長引けばこちらが有利だ。ヒーラーは雪ミク、レダ、マアト、イシス、シュリンクスが有力候補だ。ディーラーは一体でよい。加速もいらない。とにかく守りを固めて臨もう。
君らそんな強かったの編成
敵編成例① |
パンテオンに強化されたバステトとアバドンが、日ごろの不遇の恨みとばかりに大攻勢をしかけてくる。パンテオンバフを背負った連打ディーラーの一撃は痛いどころではない。しかもノーマルスキルなので回転も速い。また、バステトの失明デバフでこちらの攻撃が通りにくい状態にされるので、普通に挑んだら火力負けしやすい。開幕フィーバーで焼けないのであれば、デバフ主体の編成で臨もう。物理攻撃とデバフは命中判定が別なので、出血などは失明関係なく当たる。沈黙、気絶、混乱、石化、減速などとにかく行動阻害系を積んで、ペースを常に握れるようにしよう。
フィーバーカウンター編成
敵編成例① |
不遇キャラによる怨念の塊のような編成。この編成の要は意外にもレッドクロスだ。2タンク、2ヒーラーの構成なので、殲滅はフィーバータイムに頼らざるを得なくなるのだが、迂闊にフィーバータイムに入ったが最後、ルサルカ・メティスの不死バフとレッドクロスの反射バフで、トゲ付きのサンドバックと化した敵を延々殴る羽目になり、気づけば死んでいるのはこっちのディーラーという事故が起こる。エポナやエウロペを連れていきフィーバー前に吸血バフを付与して反射死を防ごう。向こうの攻撃力自体は大したことないので、タンカーとヒーラーはそこそこにして、行動阻害系のデバッファーを連れていってもよい。オルガやモアで動きを止めて、不遇キャラがなぜ不遇なのか教えてやろう。
対火属性クロセル
火属性クロセル基本情報
- 行動制御系デバフ無効(凍結、石化、沈黙、混乱、気絶)
- 時間系デバフ無効
- 弱点属性以外からの攻撃に対し回避率爆高
- 推定防御力:20000
- 攻撃①:対象2体に防御力減少デバフ
- 攻撃②:対象単体に3連打
- 攻撃③:対象2体に出血デバフ
- ドライブスキル:対象4体に大ダメージ&2体に出血付与&出血状態の場合は擦過傷付与
超防御
デバフ無効で
バカ火力
おーいお茶のガンギマリ調整ボス俳句大賞のシャブ静脈注射賞受賞作品かと思ったら、今回のボスだった。スペックからして頭のおかしさが伝わる。間違いなく、何の躊躇もなく史上最強のボスと言える。
このボスを攻略するにあたってあなたが考えることは一つ。生き残ることだ。時間切れで倒しきれなくとも与えたダメージは残る。それを繰り返せばいつかは倒せる。まちがっても一度で倒し切ろうなどという夢は見ないことだ。
キャラ選択
用意するディーラーは水属性たった一体でよい。イブ、タナトス、エリシオン、ソネットなど、中毒デバフを付与できるキャラならなお望ましい。弱点属性以外のディーラーからの攻撃はほぼ通らない。中毒や追加ダメージなど、防御の影響を受けないダメージをコツコツ積み重ねて倒すのが正攻法だ。
クロセル戦でのメインダメージソースはフィーバータイムだ。通常、水属性のフィーバーディーラーというとイブやエリシオンのような、追加ダメージ付き単発ノーマルスキル持ちを思い浮かべがちだが、ことクロセル戦に限っては通常攻撃連打型ディーラーも候補にあがる。クロセルの推定防御力は20,000、まさしく規格外。この異常ともいえる超防御を相手取った場合に限り、通常攻撃連打型ディーラーの総ダメージがそれ以外を上回ることが多い(※関連記事参照)。
ディーラー以外は可能な限り生存力を高めよう。バリアタンカー一体と、残りはヒーラーをありったけ詰め込むとよい。とにかく出血ダメージが致命傷になるため雪ミク、エラト、バストなど出血を解除できるヒーラーが望ましい。そのあたりがいなければイシスやマアトをガン積みしよう。ちなみに私はエラトバスト雪ミクがまるで育っていなかった上にマアトが道中で死んだため、レダ、イシス、シュリンクスで戦ったがなんとかなった。もし余裕があるようであればコウガを積んでもいい。
参考編成
編成例① |
装備
相手の防御力が高すぎるため、攻撃力を積んでも誤差以下の効果しかない。防御とHPに全てを振りきろう。カルタがあればもちろん積むべきだ。ウェディングドレスやチャイナドレスなど、HPと防御が両方上がる防具が望ましい。武器やアクセサリもHPまたは防御の上がるものを装備しよう。機敏性や攻撃力に色気を出しても何一ついいことはない。
戦術
死人が出ないよう祈りながら戦う、というのが基本戦術だ。代替のきかないキャラが死んだら躊躇せずにエスケープをしてリトライしよう。全てをなかったことにして再トライできる。
「私ガ誰カ教エテクレ!(うろ覚え)」というフキダシが出血付与攻撃の予備動作だ。とても人に教えを乞う態度ではないがさておき、出血解除キャラがいるならクロセルが出血デバフを付与した直後のスキル使用を心がけよう。「誰だろう?」と考える必要はない。
フィーバータイムが主なダメージソースになるが、フィーバータイムに入る前に必ずバリアまたはヒールを使用しよう。フィーバータイム中もクロセルは攻撃をしてくるが、こちらはヒールやバリアなどのフォローができないため、フィーバータイムに死ぬ、またはフィーバータイムが終わった時点で瀕死になっているということが少なくない。何も考えずにフィーバータイムに入らないよう注意すべきだ。
クロセルのドライブスキルは掛け値なしに致命的だ。なんの対策もなしに食らえばパーティがあっけなく崩壊する。クロセルのドライブゲージを注視し、ドライブダメージ軽減バフやシュリンクスの忍耐を予め貼りつつ、ドライブスキルで付与される出血ダメージのケアもできるよう準備しておこう。
また、クロセルはこのドライブスキルを戦闘終了間際にも放ってくる。もう少しで時間切れだと油断しているとドライブの直撃でエスケープもできないまま絶望の底に叩き込まれることになる。が、この二回目のドライブスキルは撃たれるときと撃たれないときがある。違いがよくわからないが、端末の性能に起因しているような気がする。ひと昔前の端末で、バッテリーが低い状態かつ2倍速で戦うと、一度も二回目のドライブスキルが飛んでこなかった。なので、二回目のドライブ対策に事前にNetflixでSherlockとか見まくってからクロセル戦に臨もう。ちょうどシーズン4がはじまったところだ。この機会にベネディクト・カンバーバッチ演じる現代版シャーロック・ホームズの魅力に溺れてみるのはいかがでしょう。
おわりに
韓国版から大きく変わったことといえばレアリティによる入場制限撤廃だろう。★5でも戦える難易度かというとうーんという感じだが、適当な★5を突っ込ませて一通りスライドスキル使って全滅するドライブゲージ養殖が可能になったので全く無意味というわけではない。
難易度がだいぶ高めに設定されているのは、ソウルカルタでの底上げ分を想定してのことだろう。逆に言えば、今はもっとも難易度の高い状態にあるといえる。ガチャあるいは報酬などでカルタを手に入れるにつれ、徐々に難易度は下がっていく。とはいえ、オートで回せるようになるためにはもうあとひとインフレ必要な気はする。
巷ではだいぶ不評なアングラ極だが、やりごたえのあるコンテンツは好きな方なので私は割と好意的に受け止めている。が、これをしばらく周回すると考えると疲労感を感じる人がいるのも無理からぬことだ。この手のロイヤルランブル方式のコンテンツ自体、面倒と感じる人と楽しいと感じる人とで結構ばっさり分かれてしまうものだ。
あと、ここまで極端な高防御ボスはめったにいないので、ある意味検証の絶好のチャンスだ。自動攻撃からざっと計算しただけで防御が20000を越えているらしいことはわかった。クレオパトラのスライドスキルで殴ってみると1600前後のダメージ。防御無視ダメージの本領発揮ではあるが、残念ながら当たらないのでほとんど意味はない。
防御が20000を越えた相手に対してのダメージ計算式が判然としないが、もし韓国版と同様の補正がかかっているのだとしたら、対クロセルにおけるベストディーラーはイブでもエリシオンでもなく、タナトスということになる。
通常攻撃連打ディーラーは、低~中防御帯においてはスライドディーラーよりDPSが低く、またフィーバーダメージにも期待できないためベンチウォーマーに成り下がることが多かった。しかし、通常攻撃には敵防御の影響を受けにくいという特徴があるため、減衰補正のきつくなる高防御帯においては優劣が逆転する。韓国版で連打ディーラーがフィーバーディーラーとして評価されていたのはこういった理由からだ。日本版でも同様の逆転現象が起こっているのかを検証してみたい。
まずはタナトスを育てるところからになるが。