【デスティニーチャイルド】双面のモア限界攻略:半数欠席編成で300万チャレンジ

ワールドボスの恒例となりつつある限界攻略シリーズ。今回の編成制限内容は以下の通り。

  1. キャラを10体しか編成してはならない。

使用するキャラや装備に一切制限はないものの、編成できるのは10体まで。去年のオハド戦で行った半数欠席編成から特に変更はない。そのオハドでは割とすんなり300万に届いた覚えがあるが、今回はどうだ、双面のモアは果たしてどうだ。記事にしてる時点でどうだもクソもないが、どうなんだ。

10体編成で300万に届かせるために私が行ったすべての試行錯誤と、私が吐いたすべての血反吐をこの記事にまとめる。

双面のモア限界攻略:試行錯誤期

さまざまな試行錯誤を経て辿り着いたのがこれだ。10体編成で安定してスコアを稼ぎたいのなら、この年末年始のコールセンターのシフトみたいな編成がおそらく最適解となる。しかし、もし、今後の人生で「双面のモアを10体編成で安定させたい!」という精神状態になった場合、あなたに必要なのはこんな編成ではなく話をちゃんと聞いてくれる友人だ。

さて、どのようにしてこの編成に至ったかを解説していこう。

武装デバッファー

ニルティ

この挑戦をするにあたり、ニルティの編成が必須条件となる。これは大げさでもなんでもない。ニルティを編成しない10体編成で300万スコアに届かせるのはほとんど不可能に近い。少なくとも、とんでもないいばらの道であることは確かだ。

その理由は、双面のモアが事あるごとに自身へ付与する防御バフにある。20体編成なら殴っているうちに消えるこのバフが、10体編成では手数が少なすぎて消去が間に合わないのだ。結果、戦闘終盤になるほどジリ貧を起こし、辿り着くスコアも150万がせいぜいとなる。

反射はしょうがないとしても、防御バフだけは何としても消さないといけない。ニルティによる防御バフ付与阻害がこの挑戦の要諦となる。

神楽のワーウルフ

続いて神楽のワーウルフ。彼女は、スキル防御減少デバフというよりリーダーバフ目当てで起用している。敵の防御力がゼロに近づくほど、こちらの与ダメージは対数的に増加していくため、バートリーを軸にする以上、ほんの数百であっても防御力を下げられるリーダーバフを選ばない理由はない。

そして重要な役割がもうひとつ。ニルティにも言えることだが、彼女らにはサブディーラーとしても貢献してもらわねばならない。デバッファーとはいえ二回攻撃、しかもワーウルフは防御無視ダメージまでついている。申し分ない性能だ。

メインディーラーのふたりを追い越さない程度に攻撃力(8000程度)を積み、限界まで殴ってもらう。そうでもしないと、300万など夢のまた夢だ。

コウガ vs メルポメネ vs イブ vs ルナ

今回の編成で最も迷ったポイントがここ。メインディーラーやヒーラー、タンカーそして主要バッファーを詰め込んでいくと、もう空いているのは一枠ぽっちしかない。

ルナ以外の候補はコウガ、メルポメネ、イブの3名だ。いずれも本来であれば何も考えずに編成したい強キャラたちである。しかしこの中から誰かひとりだけとなると、さらなる吟味を要する。

コウガ

スライドスキルクールタイム短縮バフをシトリーが付与してくれるので、コウガの役割はスキルゲージチャージ量増加バフのみとなる。効果量は完凸コウガで78%。これは3凸Nモナの加速バフ(スキルゲージチャージ速度+49.5%)に加算されるため、コウガバフによる実質的なスキルゲージチャージ速度増加率は約52%。

ただ、これらはスライドクールタイムには影響しないため、スライド使用後の全体硬直まで含めて計算するとディーラーの速度増加率(≒DPS増加率)は23%前後まで落ちる。しかしアップタイムがほぼ100%なのは有利点。

メルポメネ

ランダム要素の多いクリティカルは、スコア貢献度を正確に評価することが非常に難しい。今回は、ごく単純な条件でメルポメネのスコア貢献度を推算した。

まずクリティカルダメージバフの効果、これは完凸メルポメネで+54.7%。このバフが入ると、クリティカルダメージは非クリティカル時の2.65倍まで伸びる。しかしクリティカルの発動はランダムな上、バフのアップタイムも100%にはほど遠い。

クリティカル発生率(バフによる増加分+51.4%をそのまま適用)とバフのアップタイム(144秒とした。スライド使用率を50%と仮定して計算)を加味すると、メルポメネのバフによるディーラーのDPS増加率は約65%。

しかしこれは机上論もいいとこだ。ステータスによる元々のクリティカル発生率は無視しているし、スライド使用率50%もそんなに高いのか、という気がする。さらに言えば、このゲームの“同時に二人以上クリティカル発動可能にはならない”という仕様も無視している。

実際は40~50%、何もかもがうまくいって65%増加、という感じだろう。しかしコウガよりは貢献度が高そうだ。パンテオンはスライド使用頻度が低いため論外。

イブ

40万。

マグロの競りではない。イブへの評価だ。

紺碧カルタを装備したイブの中毒によるスコア上昇はだいたい40万前後に落ち着く。確実にスコアを上昇させられるのは利点だが、伸びしろがほぼないというデメリットもある。もうひとつ、攻撃型のイブは前列に置くと死にやすいというのも欠点である。

ルナ

メルポメネに次いで評価の難しいルナ。

無凸ルナの鋭利な刃バフによるディーラーの実質的なダメージ増加率は10%程度なのだが、彼女は光属性全体を強化できるという利点がある。鋭利な刃はサブディーラーであるニルティ神楽ワーウルフにも影響を及ぼし、しかもターン持続型なのでアップタイムもほぼ100%だ。

さらにドライブスキルで付与するバフの効果も強烈。22秒間だけとはいえ、光属性に不足しがちな攻撃力バフを後列全体に付与できるのは相当でかい。

計算上のスコア貢献度序列は、メルポメネ≧ルナ>コウガイブ、という感じになった。ここからさらに幾度の実践を経てルナが適任であるという結論に至った。

加速バートリー

編成が前列と後列とで不自然に4:6になっているのには意味がある。シトリーが後列に付与するスキルクールタイム短縮バフの対象範囲に、バートリーを含めるためだ。

武闘派デバッファーの作成とバッファーの吟味だけではまだ足りない。300万に届かせるためにはもうひとハック必要だ。ということで実施したのがこれ。

5凸バートリーのデバフが全て命中すれば、パーティ全体のダメージが爆発的に増加する。バートリーのスキル回転率を上げることでその状況を少しでも多く発生させられれば、300万ラインも現実的なものとなる。

これは実際かなり効果があって、バートリーを加速させるだけでスコアが20万程度伸びた。

スコアを伸ばすためにあともう一声、というタイミングでこれを思いついたので、もう勝利を確信した。300万に到達するための必要な条件は全て揃えた、あとは賽を振って理想の出目を待つだけであった。

スコア

無理でした。

画像はモアlv2だが、モアlv1でも何度となく挑戦を繰り返している。しかしそれでもこのスコアを超えることはなかった。

速度を変えたり、設定を変えたりして、lv1に挑み続けるうちに嫌でも気づいてしまう。この30万というスコア差は、幸運や偶然で乗り越えられる類のものではないと。この10体では絶対に到達できない地点であると。

何をどう工夫しても、絶対にあと1体、ディーラーかバッファーが足りないのだ。

11体編成なら300万に届きうる、それはわかっている。そもそも10体にこだわる理由もない。11体でも充分がんばった方ではないか。1月1日だけに11体、これぞまさしく元旦編成なんつって。そんな世迷言が脳裏をよぎったりもした。1月8日に。

しかし現実問題として、なにがなんでもあと1体を工面しなければならない。

なので、その1体を用意することにした。

双面のモア限界攻略:もうどうにでもなれこのクソが期

これが最終的な編成となった。はじめの案からの変更点はひとつ、マルスを抜いてメルポメネを入れた。

ドライブ順

  1. ランダム付与される応援が超いい感じにバラけて最高にピースでハッピーな未来が訪れる予定。
  2. スキル防御ダウンが入ることを誰よりも祈る。
  3. たった一度しか訪れないフィーバータイムのダメージを最大化。
  4. 最後のダメージブースト。
  5. どうせここまで回ってこない。
  6. どうせここまで回ってこない。
  7. どうせここまで回ってこない。

装備一覧

※後列にいるルナが前列装備なのは、編成をあれこれ入れ替えるドサクサで替え忘れただけで、何の意図もない。

最終手段

前列は5体、うち2体は光属性。マアトは2凸。この状況下で5分間生き延びることができるのか甚だ疑問ではあったが、こうするしかないのだから仕方ない。

少しでも前列ひとりあたりの被ダメージを減らすため、加速バートリー戦法を諦めざるを得なかった。しかしそのロスはメルポメネ加入で充分まかなえる。あとは特に落ちやすいメルポメネ、シトリーマアトにカルタ”女神の洗礼”を装備させて回復量強化。これも本来なら前列全員に装備させたいところだったが、枚数不足のため断念。

事前準備としてできるのはここまでだ。あとは応援が非常に重要になってくる。Nモナのではない。私のだ。

クリティカルを出したら「いいよ、強いよ!」攻撃を回避したら「見えてるよ、全部見えてるよ!」ドライブを被弾しても「浅い浅い、まだまだ!」と鼓舞する。声を出していくのだ。声を出していくしかない。特にシトリーは心が弱いので監督の私が支えるしかない。後半言うことなくて「かわいいよ!」って言っちゃったけど。

かつて、事あるごとに精神論を持ち出す上司に対し「うんこが主食の国にトバされてくんねーかな」と思っていたものだが、今なら彼の気持ちがわかる。ヒトは、もう本当に何も思いつかないと精神論に走るのだ。

双面のモア限界攻略:最終スコア

ダメージ統計

おわりに

神クソボス。

前回のオハドよりは難しいだろうなと覚悟してはいたものの想像以上の苦戦を強いられた。

防御バフと反射でただでさえダメージが通りにくいうえ、レベルに応じて反射ダメージが増加していくせいでハイスコアを出すチャンスがひとつのフェイズに一度しかないし、そのチャンスもあっという間に過ぎ去ってしまう。

挑戦できるタイミングが限られているというのが本当に厳しかった。有効と思われる編成を思いついてもすぐに試せないのはつらい。プラクティスで戦えるボスのレベルを選べたら良いのに。

ただ挑戦そのものは非常に楽しめた。10体編成の場合、編成のマズさが素直にスコアに反映されるので試行錯誤がはかどる。また、20体編成ならとりあえず全員突っ込んどけとなるバッファーやデバッファーにも選択の余地が生まれる。妙な話だが、20体編成よりも考えることが増えて、それがとても楽しい。

ボスの難易度もちょうどよく、これ10体編成のがバランス取れてるんじゃないかとすら思った。クソボスには違いないが、そういう意味で神クソボスと呼ばせてもらう。アーケード版北斗の拳みたいなものだ。

とはいえ、こんなのは自己満足でやってるから楽しいのであって、もしミッションに”10体編成でクリアせよ”みたいなものが追加されたら、それはたぶん最悪だろうなと思う。