【デスティニーチャイルド】神楽のワーウルフは強いのか?(スキル防御固定値減少型デバフ検証)

花魁バートリーと並んで今年のはじめに実装された”神楽のワーウルフ”。正月に実装されたのだから強キャラなのだろうと思いきや、どうもかなりクセが強い。少なくともどこでどう使っても強い、という類のキャラではない。

神楽のワーウルフの持つデバフ”スキル防御固定値減少型デバフの効果を検証し、彼女にどのような強みがあって、どういうコンテンツで使えるのかについて本稿で考察する。

固定値減少型スキル防御デバフとは何なのか

神楽のワーウルフを評価する前に、彼女の主兵装でありアイデンティティでもあるところの”スキル防御固定値減少型デバフ”の効果について明らかにしよう。

実装時のインプレッション記事でも軽く触れているが、スキル防御減少値をそのまま最終スキルダメージに上乗せする、というのがこのデバフの基本的な効果だった。

神楽ワーウルフのノーマルスキルレベル1で左がデバフなし、右がデバフあり時のダメージ。

【デスティニーチャイルド】0101新春実装キャラインプレッション

2019.01.01

ダメージ計算式や敵の防御力に左右されず、常に固定値をダメージに加算するタイプのデバフ。こう書くと、各種補正やダメージ増加系バフの影響まで受けないような印象を受けるが、どうもそうではないらしい。属性やバフの組み合わせを変えて、もう少し突っ込んだ調査を行ってみよう。

属性補正の影響

まずは属性補正の影響調査。有利属性の相手に対し、神楽ワーウルフのデバフ有り無しそれぞれの場合についてのダメージを調査した。使用した神楽ワーウルフのスキルレベルは10。デバフによるノーマルスキル防御減少値は455

いずれも同じ敵にかすみのノーマルスキルを一発放った際のダメージ。左がデバフなし、右がデバフあり。

デバフによって増加したダメージは455(=2523-2068)。スキル防御固定値減少型デバフによって上昇したダメージに、属性補正はかからないようだ。

弱点防御ダウンデバフの影響

続いて弱点防御ダウンデバフの影響について調査する。攻撃者はかすみのまま、ミダスをリーダーにした状態でのダメージ変化を見てみよう。

デバフによって増加したダメージは491(=2725-2234)、おや、455より大きくなった。

この増加はミダスのリーダーバフによるものだ。弱点防御減少デバフは表記割合分、与ダメージを増加させる効果を持つ。弱点防御-8%の影響を受けて、本来ダメージが455増加するところを491(≒455×1.08)まで伸びたというわけだ。

弱点防御減少デバフの影響を受けるということは、同じカテゴリのバフやデバフ(弱点スキルダメージ増加、割合増加型スキルダメージ増加バフ、ワールドボスのフィールド効果など)の影響も受けると思われる。

クリティカル補正の影響

続いてクリティカル補正の影響についての調査。攻撃者をかすみからクリティカルの出しやすいクレオパトラへ、ステージも火属性強化ダンジョン最上級に変更(上級だと敵がすぐ死ぬので)。クリティカル補正はデバフによって増加したダメージに影響を及ぼすのだろうか。

デバフによって増加したダメージは455(=3858-3403)、属性補正が無視されたのでもしかしたらと思ったが、やはりこっちも増えなかった。残念。

クリティカルダメージアップバフの影響

クリティカル補正の影響は無視されてしまったのであんまり期待できそうにないが、一応こっちも調べておこう。

いずれもパンテオンのクリティカルダメージ61.9%増加バフを付与した状態でのダメージ

デバフ付与後に増加したダメージは736(=6478-5742)、予想に反して変化量が大きくなった。

どうやら、このスキル防御固定値減少型デバフによって増加したダメージは、クリティカル補正は無視するが、クリティカルダメージアップバフの影響は受けるらしい。つまり、上の画像のダメージも、クリティカルダメージアップバフの影響を受けた結果の736(≒455×1.619)ということのようだ。

フィーバー補正の影響

これまでの調査からこのデバフには、システム的な補正は無視するが最終ダメージを増加させるバフの影響は受ける、という傾向があることがわかった。であれば、フィーバータイム時の0.6倍補正も無視してくれるのではないだろうか。もしデバフによる増加分が減らずにそのままフィーバーダメージに乗っかるのであれば、これは強烈なアドバンテージになる。

ということで調査を行った結果がこちら。

ダメージ差273(=455×0.6

減んのかーい。

まとめ

スキル防御固定値減少型デバフの効果
  • スキル説明文に表記されているスキル防御減少値が、そのまま最終与ダメージに加算される。
    (スキル防御を400減少させると記載されていれば、該当するスキルの最終与ダメージが+400される)
  • スキル防御減少デバフによって増加するダメージは、敵防御力の影響を受けない。
  • スキル防御減少デバフによって増加するダメージは、属性補正の影響を受けない。
  • スキル防御減少デバフによって増加するダメージは、クリティカル補正の影響を受けない。
  • スキル防御減少デバフによって増加するダメージは、弱点防御減少効果の影響を受けて増加する。
  • スキル防御減少デバフによって増加するダメージは、クリティカルダメージアップバフの影響を受けて増加する。
  • スキル防御減少デバフによって増加するダメージは、フィーバー補正の影響を受けて減少する。

各コンテンツ別神楽のワーウルフ評価

以上の検証を踏まえ、神楽のワーウルフをコンテンツ別に評価していこう。

RAGNA BREAK(レイド)

出番がなさそう、というのが正直なところだ。

少ないディーラーの攻撃力を極限まで研ぎ澄ませてスコアを稼ぐレイドの攻略と、複数ディーラーのダメージを広く浅く上昇させる神楽ワーウルフのデバフは、基本コンセプトからして相性が悪い。そしてレイドボスにはそもそもデバフが入りづらく、持続しにくいという向かい風。レイドでデバッファーが存在感を放ちたいなら、木バートリーぐらいブチ壊れてからでないと厳しいだろう。

ワールドボス

神楽ワーウルフの主戦場である。

上述の、ダメージを広く浅く上昇させる彼女のデバフの性質が、ワールドボスの攻略と見事に噛み合う。フィールド効果であらかじめ弱点防御減少効果が付与されているのも相当でかい。短時間だが、超強力な中毒デバフを付与しているのと大して変わらないこのデバフ、ワールドボスで使わずしてどこで使うのだ。属性問わず、とりあえず連れていける優秀なデバッファーの一人となるだろう。

デビルランブル

レイドと同様、まず使い道がないだろう。

中毒と似たようなものと考えればそれなりに使えそうな気もするが、持続時間が短いのと、対応するスキルで攻撃しないと効果が発揮されないというのがネックになってくる。スライドスキルのターゲットがランダムなのも痛い。竹槍パーツとして組み込むならクリスマスレダの方が遥かに機能する。どのように使うにしても、もっといい選択肢がある。

アンダーグラウンド極

ワールドボスに次いで、活躍の可能性を感じるのがここだ。

高防御の敵が跋扈するアングラ極と、敵防御を完全無視するこのデバフは相性が良い。道中ではランダムターゲットがネックになりそうだが、クロセル戦においては可能性を感じる。ただ、デバフによって増加するダメージがフィーバー補正の影響を受けてしまうというのが惜しい。それさえなければ問答無用で採用してもよいぐらい強力だったのだが。

手放しに使えると断言できるほどではないが、次回のアングラ極で試してみようかな、という気持ちにはなる。