【デスティニーチャイルド】バートリーの可能性とガチャを引くタイミングについて

11月15日に実装されたバートリー。そのスキルセットの破天荒さはインプレッション記事でもお伝えしたとおりだが、全然言い足りないので本稿にて補足する。また、バートリーガチャを引くべきか否か、引くとしたらどのタイミングか、について私なりに吟味した結果もあわせて記す。

バートリーの防御デバフとその威力

バートリーのスライドスキルがどれほど凄まじいかわかりやすくするために、防御デバフでダメージがどれだけ増加するかを、既存デバッファーと比較する形でまとめた。

これは、防御デバフが入ってない状態でのダメージを100%とした場合、各種防御デバフが命中するとどれだけダメージが増加するかを表したものだ。防御力2350と4422はそれぞれリタとオハドの推定防御力だ。参考のために一応載せている。

固定値で防御を減少させるフリージアのデバフは、低防御帯では無類の効果を発揮するも防御力が4000を超えたあたりからどんどん尻すぼみになってゆく。それとは対照的に、最大値からの割合で防御力を減少させる踊る刃は、敵防御力の増加に比例して効果も増大していく。

そしてバートリー。無凸であっても低防御帯のダメージ貢献度はフリージアを上回り、なおかつ固定値減少防御デバフ&踊る刃同時付与により高防御帯にあっても安定した効果を発揮することができる。効果量・安定感ともに防御デバッファー史上類を見ない性能をしている。しかも無凸でこの有り様だ。

バートリースライドスキル効果の実測

計算値だけ見てすごいすごいと手を叩いても仕方ない。バートリーのスライドスキルがどれほどの効果を産むのか、実測したものを見ていただこう。

対象が光属性ではないので追加ダメージは発生していない。

使用ステージはナラティブダンジョンHARD難易度の5ステージ目。ダメージ計測対象はlv44 ゴガ(推定防御力2460)。画像はバフ・デバフが一切ない状態でイナンナのノーマルスキルを放った際のものだ。さて、これがバートリーのスライドスキルでどのように変わるか。

実測ダメージは2123。その上昇率、約1.58倍

今回使用したバートリーはナラティブで貸与されたものなので、無凸よりだいぶスキルの効果量は上昇している。とはいえ、凄まじいの一言だ。

まごうことなき最強の防御デバッファーである。そう断言することに何の躊躇もない。

各コンテンツ別バートリー評価

RAGNA BREAK

防御デバフに限らずRAGNA BREAKでデバッファーは活躍しづらい、というのが現在の定説ではあるが、バートリーは唯一その対象から外れるかもしれない存在だ。

そもそもデバッファーが活躍しにくい理由として、RAGNA BREAKボスがデバフ回避率上昇とデバフ持続時間短縮体制を持っているというのがある。デバフがそもそも入りにくいし入ってもすぐ切れる、だからデバッファーは有効ではないという理屈だ。

しかし防御力がさほど高く設定されていないRAGNA BREAKボスに、万が一バートリーの防御デバフが入ったとしたら、ダメージの上昇幅は他のバフの比ではない。前回のリタの防御力(推定値:2350)を例に挙げると、完凸バートリーのデバフが入るだけでスキルダメージは1.64倍になる。

単体でこれだけダメージを上昇させられるキャラはバートリー以外にはほぼ存在しない。Nモナでギリ並べるかなというレベルだ。「デバッファーは使いにくい」の一言で切り捨てるのは少しもったいない。

フィーバー前に防御デバフを入れるためだけと割り切ってのスポット起用もありうる。RAGNA BREAKボスの防御力が常に一定とは限らないし、絶対使える! と断言できるようなものでもないが、検討の余地は充分過ぎるほどあるように思う。

ワールドボス

入れない理由を探す方が難しい。踊る刃を鼻歌交じりに連打できる時点でぶっちぎりに強い。3凸以下であればフリージアと同時起用してもいい。何をどう頑張ってもスタメンから外れない。

デビルランブル

リーダーバフは強烈な効果ではあるものの、単体でデビルランブルに天変地異をもたらす程かは議論の余地があるだろう。どちらかといえば、ほぼジュピターの上位互換のようなスライドスキル目当てで起用されていることが多い。

持続ダメージディーラー全盛の現環境に一石投じるはずのキャラが、さらなる隆盛に一役買ってしまっているのだから皮肉なものだ。

アンダーグラウンド極

木属性有利のアンダーグラウンド極がまだ開催されていないので、クロセル戦の適性は予想でしか語れないが、有効な選択肢のひとつにはなるだろう。特に、防御力の高いクロセル相手に割合で防御力を減少させる踊る刃は効果覿面だ。他バッファーとの相性も良く、リーダーバフで防御フォローもできる。

防御減少と持続ダメージディールを同時にこなせるのだから、全体的に敵の防御力の高い道中でも大いに活躍する。アンダーグラウンド自体への適性も並ではない。

バートリーをいつ引くべきか?

バートリーが強くて使いやすいのはいいが、貯めこんだクリスタルを全力で突っ込んでよいものだろうか。

一周年を間近に控えたこの時期、新たに実装されるキャラがバートリーだけとは全く考えられない。さらなる強キャラがぶち込まれるかもしれないこの時期に、どう立ち回るのが正解か。この点について私の個人的な考えを述べる。

ちなみに、新キャラはとりあえず完凸するまで引く派の方にはまるで無縁の話になる。そうした方々に私が言えることは何もない。あなたらしく生きるがよい。

懸念①:バートリーの上位互換が実装されるのでは?

バートリーにクリスタルないし現金を突っ込んだプレイヤーが最も恐れるシナリオがこれだ。しかし、こうなる可能性は限りなく低いと思われる。理由は以下の通り。

ユーザーの悪感情

まず第一にこれだ。バートリーを実装しておいて、その舌の根も乾かぬうちに上位互換を実装した日には、ユーザーからどのようなバッシングが来るかは想像に難くない。そんなもの冬眠中の亀だって予想できる。

DOAXVVで少なからず新規も増え、ワールドボスもそれなりに配慮したバランスで開催した今、そんな人道にもとるちゃぶ台返しを起こすようなら、それはもう道徳教育の敗北だろう。そんな奴に必要なのは課金ではなくメンタルケアだ。

希望的観測も多分に混じってはいるが、さすがにそこまで極端なことはしないと思われる。

“上位互換”を作りにくいシステム

理由の二つ目がこれになる。

デスチャは原則として、バフアイコンの同じバフ・デバフは相互上書きし合うがバフアイコンが違えば効果は似てても共存する、というルールになっている。

完全なる上位互換、つまり同時編成することでバートリーが完全に死ぬようなキャラを実装するためには、バートリーとほぼ同じスキルセットにしなければいけない。踊る刃+防御デバフ+なにか、といったようなキャラをもう一人、このタイミングで実装するのはあまりに不自然だろう。

踊る刃や防御デバフとは違った名称の新たなデバフで、相手の防御力にアプローチするキャラが現れるという可能性はあるが、その場合はバートリーと共存できるので問題ない。Nモナコウガの加速コンビのように、むしろバートリーの有用性がさらに高まるだけだ。

ただ、スライドスキルで踊る刃を付与する攻撃型、みたいなものが実装されるとかなりマズい。バートリーが殺されるわけではないが、相対的に価値は下がる。不安があるとすればそのぐらいだ。

懸念②:バートリーとは違うベクトルの壊れキャラが実装されるのでは?

バートリーへの課金を躊躇う理由のもうひとつだ。そして、最も実現する可能性が高い。

ここからは完全に憶測で話すが、運営は一周年のこのタイミングで一旦デスチャの環境をリフレッシュしたがってるように見える。

たとえばバートリー、完凸フリージアやサンビーチモナを持っていない新規プレイヤーでも、バートリーさえ引いておけば、ベテランにある程度追いつくことができるような性能をしている。

そういうタイプのキャラを何種類か実装することで、新規とベテラン層との格差をなんとか埋めようとしているのではないだろうか。

問題は、その世代交代の槍玉に上がるキャラは誰か、という点だが、私は以下のキャラがくさいと睨んでいる。

実際この予想が当たるかはさておき、そうした世代交代用の上位互換キャラが実装されたときに「バートリーではなくこっちにクリスタルを突っ込めばよかった」と思うことはあるかもしれない。

結論

11/24まで様子を見る。

バートリーは確かに強い。この後何が実装されるとしても、今すぐ引いてしまいたいほど強い。しかし、もしもより汎用性の高いバッファーが実装されてしまったら、たぶん、早まったことをちょっと後悔する。

幸いバートリーピックアップガチャは11/29まで開催されている。キャラが出そろったのを見てから回しても遅くはない。私は11/24まで”見”に徹する。

既に新章記念召喚チケットでアストレアを投げつけられて、ちょっとキレてピックアップ回したりもしているが、それは冷静になるための必要な投資だった。私は”見”に徹する。