4月23日より開催されたワールドボス「デボラ」。本稿ではデボラの基本情報および攻略情報をまとめる。
記事内に登場するバフ型、デバフ型、ハイブリッド型などの編成タイプについては、以下関連記事を参照。
デボラ攻略:基本情報
デボラのステータスと使用スキル
- 無力化デバフ無効
(石化/沈黙/混乱/気絶/睡眠/強打) - デバフ回避率30%増加
- デバフ持続時間20%減少
- スキルゲージチャージ速度20%増加
- 推定防御力:3000
- 弱点防御ダウン値:40%
- 推定特殊属性補正:等倍属性(水)以外からの追加・防御無視除くダメージを20%減少
- スキル①:HPの残りが多い対象5体にダメージ&16秒間、70%の確率で気絶。自身に攻撃力重ねがけ+1500。
前兆セリフ:「ビビってるの! うっふふっ!」 - スキル②:気絶中の対象5体に2回攻撃(+気絶中の敵に1500の追加ダメージ)&自身にスキルダメージ防御+40%(160秒経過または18回被弾で解除)
前兆セリフ:「主をたたえよ!」 - ドライブ:前列の敵全体にダメージを与え、気絶中の敵に2500の追加ダメージ&自身に30秒間、65%の諸刃の剣(攻撃力増加&防御力-10%)
防御力および特殊属性補正は、同属性のノーマルスキルダメージを基準とした場合の推定値である。数値の正確性は保証しない。
デボラ攻略編成例
クリティカルバカ一代(デバフ型)
スコア例
上振れて1600万。普段は1300~1500万をうろうろ。
スキル予約
クリティカルバカ一代編成解説
闇属性へ新たに加わったクリティカルバカことルパンを存分に活かした編成。ポイントは以下の2点。
基本構成はデバフ型ながら、リーダーにはルパンを採用している。理由は、ボスのデバフ回避減少役はナヴィだけで充分だからである。
そもそも、ナヴィのスライドには充分なデバフ回避率減少効果が備わっていた。にもかかわらず、デバフ回避率減少系リーダーバフが重宝されたのはなぜか。ナヴィがあんまりスライドを使ってくれなかったからだ。
ナヴィとバートリーは地味なノーマル病患者だった。ナヴィのサボりをリーダーバフで埋め合わせていたのだ。しかし今回、ナヴィはサボらない。気まぐれに弱点防御デバフを繰り出してはミダスに上書きされたりしない。
いろいろと試した結果、リーダーバフによる介護は不要と今回は判断した。目下、イピスをどうしようか検討中である。
そしてもう一点は、ナヴィ&バートリーへの確実な加速付与である。これもスキル予約によって実現した。
なんてことはない、攻撃力変動を起こすバッファー(今回はワーウルフとシトリー)に、そのスキルを使わせなければいいのだ。
たとえばワーウルフのスキル予約をNSSSSとして、初手だけノーマルスキルを使わせれば、何の憂いもなくナヴィバト加速が完成する。
スキル予約でわざわざノーマルを使わせることに抵抗がある場合は、ボスの気絶付与を利用してもよい。
デボラの初手殴りはHP残量を相対参照しているので、全員のHPが満タンだと左端から1,2,3,4と右端から1番目に配置されたキャラが必ず殴られる(ヘケトと一緒)。
テティス凱旋編成
スコア例
上振れて1800万。普段は1350~1600万をうろうろ。
スキル予約
解説
キャラ構成変更
- ルパン無凸→1凸
- イピスoutヘケトin
- ティスベoutピエタスin
- セルケトoutテティスin
①は見ての通りの変更。身も蓋もないことをいうと、これが一番スコア上昇に貢献している。
②について、前回の構成でバフ解除役を担わせていたイピスだが、スキル防御に関してはオフォイスでいいし諸刃まで消しちゃう可能性もあるしで解雇。かわりに前列の耐久上昇と気絶回避、さらに強殖効果アップも狙ってヘケトを投入。
③は、Nモナドライブの応援おみくじの勝率を少しでも上げるための変更。追加できるディーラーの中で、もっとも強いピエタスを採用。ブーストでもあるしちょうどいい。ティスベは見るからに仕事できてなかったのでベンチ入り。
④については下で解説。
テティスの凱旋
ナヴィを凌駕するデバフ延長スキルを持ちながら、自らのデバフ爆発で長所を潰すというちぐはぐなスキルセットにより「クソ雑魚阿波踊り」「水死体」など不名誉な異名で虐げられ続けていた悲哀の女神、テティスがついに帰ってきた。
スキル予約によりN運用が可能になったテティス、デバフ延長が使えるだけで何がそんなにすごいのか、まずは説明しよう。デバフ延長には以下のような仕様がある。
- デバフ延長はデバフ延長を延長せず、互いに上書きし合う
- デバフ延長はデバフ付与優先度の影響を受ける
- デバフ延長で一度でも延長されたデバフは、それ以上デバフ延長の影響を受けない
- デバフ延長は延長付与前だけでなく、付与後のデバフにも影響を及ぼす
私ははじめ、①②だけを見てナヴィとテティスの同時起用を避けていた。テティスが延長を付与してもナヴィに上書きされるし、仮にナヴィが先に延長を付与していたらテティスの延長は弾かれる。だから無意味だと。視野が狭かった。重要なのは④だ。
ナヴィはデバフ延長以外にも「強殖」「デバフ回避率ダウン」を付与している。これらは本来、延長されるはずのないものだ。ナヴィの延長はナヴィ自身が同時付与するデバフをその対象から外すからだ。これらのデバフを延長するためには、もうひとりの延長持ちが不可欠……もはや言わずもがなである。
テティスはこの世で唯一の、ナヴィに対しシナジーを持つデバッファーなのだ。
テティスの後にナヴィがスキルを使うと、延長そのものは上書きされてしまう。しかし、④の仕様により「デバフ回避率ダウン」と「強殖」がテティスデバフの恩恵を受け延長される。
さらに、テティスはノーマルに中毒デバフを持つため中毒付与役も担える。さすがにセルケト、サロメより威力は落ちるが、上述のデバフ延長の働きがそれを補って余りあるため問題ない。私は5凸セルケトを4凸テティスと入れ替えたが、スコアは減少するどころか微増した。
長らく弱キャラの代名詞的存在だったテティスが、ここにきてまさかの大躍進。ナヴィとのシナジーは今回のボスに限った話ではないので、今後すべてのワールドボスに顔を出す可能性がある。ガチャにテティスピックアップが用意されてないのが不思議なほどだ。
ただの強キャラ七並べで終わらない、こういう大逆転があるからワールドボスはたまらない。
フィーバー”後”のコントロール
フィーバー後の行動順には法則性がある。キャラ全員にスキル予約済みの場合、基本的に前列左端からスタートしその後「前列全員→後列左端→後列全員」という順に行動する。これを利用すれば、フィーバー後のバフデバフ付与をある程度コントロールできる。
上述のテティス延長→ナヴィ延長はもちろん、あらゆるバフデバフを準備した状態でディーラーに殴らせることもできるわけだ。今回、私はフィーバー後の殴りを以下のように調整した。
まず何よりも先にテティスに延長デバフを付与させる。その後、主要なデバッファーにスキルを使わせ、片っ端からデバフを延長。続いてバッファー、そして最後にディーラーだ。
クリティカルは出ないものの、バートリーはじめ主要なデバフが入った状態で殴れるのでダメージが伸びやすい。バートリーを前列に出したのもこのためだ。
この調整が、果たしてどれほど効果があるものか、簡単に比較したのがこちら。
試行回数が10回と少ないのでアレだが、なんとなく何が起こるのかはわかるだろう。下振れはそのままに、上振れ時のダメージを盛るためのハックだ。
テティス凱旋編成(改善版)
スコア例
スキル予約
解説
前回のテティス凱旋編成から基本コンセプトはそのままにして、プラス以下の改善を加えた。
- ナヴィを後列から前列で移動
- ヘケトを前列から後列へ移動
- オフォイス無凸→1凸
- 前列の配置調整
③は言わずもがな。①②は、ナヴィが吸ってたシトリーのクールタイム減少バフをディーラーに流すため。④についてはいくつかある。
まず、前列に移動したナヴィがバートリーの左に来ているが、これはフィーバー後の行動一巡でバートリーデバフの命中確実性を増すためだ。多少長く延長させるよりも、ナヴィのデバフ回避率ダウンの後に使わせたほうが良いと判断した。
もう一点、コウガとNモナの位置を入れ替えた。これは地味に重要で、バトル開始一巡目でナヴィバトにW加速を付与した際、攻撃力上昇を起こさせないことを意図したものだ。
Nモナの応援は「付与対象が所持しているバフ数×10%」の攻撃力上昇を発生させる。だが「所持しているバフ数」に、Nモナが同時付与する加速バフと応援付与の後に付与されたバフは含まれない(検証記事)。
この仕様と、上述のスキル予約時の行動順規則を利用して、Nモナとコウガのスキルチャージが同時に完了した際に、コウガに先んじてNモナが動くよう配置を調整したわけだ。うまくいくと以下のような動きになる。
とはいえ、通常攻撃被弾による加速や気絶で容易にズレうるので完璧ではない。上振れる可能性を少しでも高めるための小ネタである。
デバフ型脱却ハイブリッド
スコア例
スキル予約
- NSSSS運用:ワーウルフ
- SSNNN運用:ルパン
- N運用:テティス
- S運用:上記以外全員
解説
ハイブリッド型がとうとうデバフ型を凌駕したと巷で話題の編成。
ハイブリッド型とは何か。ナヴィとバートリーを過剰加速しない編成のことだ。ナヴィ&バートリーの攻撃力序列を4~5位に抑え、シトリーのクールタイム減少バフとメイドシトリーまたはブラウニーなど最低限の加速だけで回すもの、と私は定義している。
ハイブリッド型の要諦はふたつ。ちょっとでもナヴィとバートリーに加速バフを与えること。そしてディーラー勢を可能な限り多く、長く、強く加速させることだ。
今回、私がデバフ型からハイブリッド型へ変更するにあたり、加えた変更は以下の通り。
①②は、Nモナのバフをディーラーにゆずりつつ、シトリーのクールタイム減少バフを拝借するための調整だ。攻撃力序列を下げたことで、コウガとNモナの加速は受けられなくなるが、そこをメイドシトリーの木属性限定加速で補う。
③は、メイドシトリーの加速対象にメイドシトリー自身を含めるためだ。加速バフの回転率を上げ、ナヴィとバートリーを少しでも急かしたい。
④⑤は、コウガが抜けた穴をティスベのドライブで埋めるためである。ドライブを撃つまでのタイムラグはあるものの、付与範囲、効果量、持続時間ともに申し分ない。
以下、雑感。
強い。
低凸オフォイスがバフ対象から完全に外れてる、メイドシトリーの凸が低い、要であるルパンの凸も低い。これだけのハンデを抱えながら最大スコアはデバフ型と遜色ない。
ハイブリッド型が下振れしにくい編成であることを加味すれば、スコア平均はむしろデバフ型を凌駕するだろう。
メイドシトリー2凸でこの有様なので、伸びしろも充分。今回のワールドボスに関しては、デバフ型に勝ち目がないとすら思える。なるほど。面白くなってきた。