7月23日より開催されたワールドボス「アルゴス」。本稿ではの基本情報および攻略情報をまとめる。記事内に登場するバフ型、デバフ型、ハイブリッド型などの編成タイプについては、以下関連記事を参照。
アルゴス攻略:基本情報
アルゴスのステータスと使用スキル
- 無力化デバフ無効
(石化/沈黙/混乱/気絶/睡眠/強打) - デバフ回避率30%増加
- デバフ持続時間20%減少
- スキルゲージチャージ速度20%増加
- 推定防御力:3000(攻守転換後:約13000)
- 弱点防御ダウン値:40%
- 推定特殊属性補正:火属性以外からの追加・防御無視除くダメージを20%減少
- スキル①:HPの残りが最も多い対象4体に2連打&22秒間、踊る刃&自信に回避率上昇重ねがけ10スタック
前兆セリフ:「弱点はそこか!」 - スキル②:デバフ中の対象を優先して5体にダメージ&持続ダメージ関連デバフ中の場合1800の追加ダメージ&自信に100%の確率で23秒間、攻守転換
前兆セリフ:「恐怖を味わえ」 - ドライブ:前列全体にダメージ&26秒間、自身の回避率+30%
防御力および特殊属性補正は、同属性のノーマルスキルダメージを基準とした場合の推定値である。数値の正確性は保証しない。
攻略編成例
編成例1:ダブルバフ追い剥ぎ編成
攻撃力序列は以下の通り。
※Nモナをファンシーシトリー加速に含めたのは、踊る刃解除とドライブゲージ稼ぎ効率を上げるため。Nモナを加速させないと、3FTがちょっと安定しないことがあった。
スコア例
普段は1700~1900万をうろうろ。まれに上振れて2000万。
スキル予約
Nモナはノーマル多めにして踊る刃解除&ドライブゲージ稼ぎ。ニルティ、バベルはN運用でとにかくバフ解除に徹してもらう。
サロメのN運用は、前列でダメージを出してもらうため。ナヴィとバートリーに無理やりシトリーのスライドクールタイム減少バフを当てるため、後列にサロメがいては邪魔だった。N運用ならスライドクールタイムがなくても良い。前列でも300万ぐらい出してくれるので、いけるっしょ。
編成解説
アルゴスはやわらかい。
素の防御力は3000と、マーカラ以前のワールドボスと同等。さらにこっちはデスチャきっての火力トンチキが揃った水属性ときている。ふつうに考えて、過去もっともダメージの出しやすいワールドボスのはずなのだ。しかし、それを妨げるものがある。攻守転換と回避率上昇、この2つのバフだ。
このバフさえ引き剥がしてしまえば、あとは俎上の鯉。めくるめく暴力の世界があなたを待っている。つまり、今回のワールドボスの要は「バフ解除」だ。とにかくこれをどれだけブチ当てられるかが勝負になる。
ということでニルティとバベルのダブル編成。いずれもN運用でバフ解除に命を賭けてもらう。
さらにバベルには、あらん限りの持続回復量アップ装備をもたせている。HP残量を高めに維持することでノーマルスキルの標的になりやすくし、被弾加速を誘うためだ。
ディーラーは4体と少ないながら、乱れ飛ぶバフがえげつないので、マーキュリーなしでも2000万パスポートは十分取得できる。
と、ここまで紹介しておいてなんだが、これは妥協案だ。
本当なら、バベルを加速させて彼ひとりにバフ解除を任せたかった。空いた枠にロビンでも入れて、ナヴィとバートリーをフル加速させてみたかった。それができないための苦肉の策である。もどかしいが、当初の目標は達成できたのでひとまず良しとする。
編成例2:諸刃おみくじwithテティス
攻撃力序列は以下の通り。
レオ&ギルティネの加速をテティスも受け取れるよう調整。マーキュリーも同じ状況にしたかったが、手持ち装備的に厳しかったので、せめてシトリーのクールタイム減少バフの対象になるようにした。
ナヴィとバートリーは後列の攻撃力トップ5に入るよう調整。マーキュリーまたはギルティネに諸刃が入っていなければ、シトリーのバフが受け取れる。
スコア例
ブレ幅は1700~2200万。ハネると2400万。
スキル予約
N運用キャラの追加(テティス)と、レオとギルティネの凸増加により、ドライブゲージにちょっと余裕が生まれたのでNモナのノーマル頻度を少し下げた。
一方、ルパンのノーマル頻度を高くしたのは、覚醒の付与回数を増やすため。覚醒を持ったスライドディーラーはまさしく鬼神である。
編成解説
諸刃おみくじ編成の要諦は、諸刃によるランダムな攻撃力変動を利用したバフのバラまきだ。詳細は以下の通り。
水属性キャラの攻撃力をなるべく均等にして、諸刃による攻撃力序列変動を起こしやすくし、本来ディーラーしか受けられない加速バフを、バッファーやデバッファーにも行き渡らせる編成のこと。
この調整が噛み合うとスコアが発狂する。上位陣がパキった異次元スコアを叩き出す理由のひとつだ。
が、実現にはいろいろ条件もある。
まず、諸刃バッファーがいること。そして凸がある程度高いこと。諸刃の効果量が低すぎると、攻撃力の逆転が起きにくい。また、キャラ間の限界突破状況や温泉強化状況に差がないこと。両者のステータスに差がありすぎると、攻撃力ロスが大きくなったり、そもそもバフ対象に含めることすら困難になる。
諸刃でおみくじするなら、スク水ダビが少なくとも2凸以上ないと難しい。
ところで、私のスク水ダビは1凸だ。諸刃効果量は攻撃力+57.7%。これでは最大効果の応援(攻撃力+60%)を上回れず、攻撃力序列変動を起こせない。この問題を解決するため、Nモナドライブのランダム応援付与を利用することにした。ランダム応援による期待できる効果は以下の2つ。
- 諸刃と応援が重なるといい感じに攻撃力が変動する
- 応援がいい感じにディーラーに付与されるといい感じになる
調整のため、かなりディーラーの攻撃力を犠牲にした(13000~14000→11500前後)が、それでも諸刃と応援が噛み合うとスコアは2400万前後までハネる。うまくいかないと2000万を全然下回ってしまうけど、それも人生なので問題ない。
そしてもう一つの大きな変更点は「テティスの採用」だ。転生館に入れてたら5凸になったので、ビリーと入れ替えた。テティスの役割は以下の通り。
- デバフ全体の延長補助
- ナヴィのデバフ回避率ダウンと強殖の延長
テティスが具体的に何をしてくれているかは、デボラ攻略記事の「テティス凱旋編成」を参照してほしい。ビリーの水ヘビによるダメージも捨てがたいが、ナヴィ&テティスのシナジーにはかなわなかった。
アルゴス攻略:スキル対策
攻守転換
攻撃力と防御力を入れ替えるだけでなく、攻撃力と防御力それぞれをターゲットとしたデバフの効果まで反転させる厄介者。しかもアルゴスの攻撃力は約13000、攻守転換中は悪夢のような硬さとなって立ちはだかる。
ワールドボス史上、もっとも凶悪といって過言ではないこのバフの対処法を以下で解説する。
バフ解除で消す
攻守転換とはいえ所詮はバフ、バフ解除スキルで割とあっさり消える。バベルやニルティなど、バフ解除スキルを持つキャラを編成したまえ。
また、今回に限っていえば、バフ解除の頻度は多ければ多いほど良い。攻守転換だけでなく、回避率上昇も相応にめんどくさい。時にはバフ解除要員を2体編成することも視野に入れよう。
魅惑で予防する
ランキングで見かけ、思わずヒザを打った攻守転換対策。バフ対策のリーサルウエポンの存在をすっかり忘れていた。
魅惑を付与した対象は、効果時間中あらゆるバフの付与が阻害される。これひとつで攻守転換のみならず、回避率上昇バフの予防にもなるわけだ。魅惑の主な使い手が恋人キャサリン or 水着シトリーと、木属性なのもうれしい。ナヴィの強殖効果アップで火力貢献まで行ってくれる。
注意点があるとすれば、すでに付与されてしまったバフに対しては無力、という点ぐらいだ。バフ解除役と魅惑付与役を同時編成すれば、攻守転換の付与回数をかなり削れるのでおすすめ。
攻撃力減少デバフで相殺する
先に書いておくと、こちらは対処法としてまったくおすすめしない。
攻守転換後の防御力は約13000。いくら攻撃力減少デバフが防御力減少デバフとして振る舞うとはいえ、13000を3000以下にするのはどうやっても無理だ。
素直にバフ解除したほうがはるかに高い効果を得られる。攻撃力減少デバフは、攻守転換の対抗策ではなく、攻守転換中のダメージロスを抑えるものだと理解しよう。
踊る刃
目立たないが、おそらく今回の死因ナンバーワン。なんか知らんうちに前衛が落ちてる、を避けるためにできることを解説する。
HPの偏りをなるべくなくす
踊る刃はボスのノーマルスキルで付与される。そしてノーマルスキルは、HP残量の多い対象に飛んでくる。
つまり、前列のHPに極端な差があると同じ対象にノーマルスキルが何度も飛んでくることになる。これの何が問題か。踊る刃が重複するのだ。
同種同名デバフのうち、持続ダメージデバフは例外で、付与した分だけ重複する。ノーマルで2回連続殴られると、二重の踊る刃でHPがウソみたいな減り方をする。
なにか特殊な目的がない限り、前列のHPは同程度にしておくことをおすすめする。
持続ダメージデバフ解除役を入れる
踊る刃は持続ダメージデバフだ。持続ダメージデバフ解除スキルで、難なく消し飛ばせる。
Nモナがいるなら、いつもよりちょっと多めにノーマルを使わせておけば大体事足りる。いないならエラトやバストなど、とにかく持続ダメージデバフを解除できるキャラを編成しておこう。
上で踊る刃重複の危険性について触れたが、単品で喰らっても普通に痛い。あなどらないように。
アルゴス攻略:生き残るために
前列を維持するため、できることすべきことを記す。あくまで私にとって効果のあったものなので、これをやれば絶対に生き残れる、という類の情報ではない。
前列のHPを盛る
上述の踊る刃対策でもある。前列連中は16000~17000程度、サロメやビリーなど、殴りにもちょっと期待したい連中は14000~15000で揃えるとよい。
防御力も多少盛るが、HPほど気を使う必要はない。だいたい5000~7000ぐらい。踊る刃の前に防御力は無意味だし、どうせ諸刃をもらえば半減する。見てて「危ないな」というキャラだけ盛る感じでよいだろう。ただし、攻守転換を解除すると結構えげつない殴りが飛んでくることがあるので、不利属性を前列に出すならカッチカチにしておこう。
ノーマル対策の細工を用意
アルゴスのノーマルは打点も頻度も高い。ノーマル対策の細工は有効な防御策だ。
「ノーマルダメージ減少」と「ノーマル被弾時にHP回復」の二重細工を施した防具を揃え、前列連中に装備させよう。細工済み防具を10人分揃えるのが難しい場合は、どうしても死なせたくないやつか、どうしても死ぬやつだけに装備させておくとよい。
持続回復量アップ装備を活用
装飾細工でマアトのヒールブーストを行おう。アルゴスは行動阻害デバフもデスヒールも使ってこないので、ヒールし放題だ。
持続回復量アップはEランクの細工効果なので、比較的付けやすいのも利点。持続回復量アップカルタを併用したり、マアトの攻撃力を高めて基礎回復量を上げておけば、なお効果的である。
今後の予測とごめんねマーキュリー
属性加速を軸とした編成の臓器
ワールドボスに編成されるキャラには当然、なんらかの役割がある。役割を持つキャラたちを歯車のように組み込み、噛み合わせ、ハイスコアへの推進力とする。これがワールドボス編成の基本だ。
キャラが揃ってくると、この歯車の大きさが少し大きくなる。強化のベクトルがディーラーだけでなく、バッファーやデバッファーにも向けられる。ランカーの編成を眺めていると、直接ディーラーを強化するわけでもないのに編成されてるキャラがいることに気づくだろう。
わかりやすい例をひとつあげよう。ファンシーシトリーによるナヴィ&バートリーの安定加速だ。
ナヴィとバートリーのデバフ効率を、木属性限定加速を持つファンシーシトリーでさらに高める。もはや定番となりつつある、シンプルかつ強力なシナジーだ。実践者が散見される「悲劇ルサルカによるSモナ&デメテル(マルル)加速」も似た発想によるものである。
今後、強力な属性加速キャラが実装されれば、さらに革命的な構成の発明が予測される。
この属性加速キャラを軸として作られた小集団、ある役割に特化した編成の臓器ともいうべきものが、よりいっそう重要になるだろう。
ごめんねマーキュリー
さて、ここからは謝罪そして本題だ。
先のインプレッション記事で、マーキュリーに「水属性番長だけど他属性チワワ」みたいな評価を下したが、早計だったかもしれない。
属性加速キャラを軸にある役割に特化した小集団を作る、その発想のもとキャラ一覧を眺めていたら、こんなものが出来上がったからだ。
レオの水属性3体加速とスキルゲージ追加で、テティス&マーキュリーの放つデバフ延長とデバフ回避率アップの付与率を高める構成だ。他に水属性キャラがいなければ、ターン持続の加速バフとスキルゲージ追加により、テティスとマーキュリーが無限に回転し続ける。編成全体のデバフ補助パーツとして機能するわけだ。
試しに実戦投入してみたらマーキュリーが5~7秒で回転した。当然、テティスも同じ回転率でノーマルを撃ちまくる。もうナヴィ加速しなくていいんじゃねえかと錯覚するほどだ。
残念ながら、現時点でこれが強いかどうかはわからない。水属性有利ワールドボスでこの構成は通用しないからだ。真価を発揮するとしたら水属性以外だ。
それでも編成枠をかなり食うので「そんな余裕ねーわ」となる可能性もあるし、なにより、未知の強化要素「イグニッション」が控えている。超えねばならないハードルは多い。
しかし、もし、この構成が有効に機能するとしたら、マーキュリーの評価は反転する。水属性番長など、とんでもない。他属性でも引っ張りだこな可能性すらある。
いずれにせよ「水属性有利ワールドボス以外では使いにくい」と切り捨てたのは、うかつだった。実は、とんでもない革命児なのかもしれない。