デスチャの代表的なレイドイベント、ラグナブレイク。基礎攻略:生存編に続き、こちらはよりスコアアップに焦点を当てたガイドとなる。
レイドの仕組みはわかったけど編成をどう組めばいいかわからんぞクソが、という方向けに書いている。
ちなみに本稿は、あくまで私がこのように考えている、というだけで、唯一絶対の真実というわけではない。
前置き
本稿は、レイドでスコアを伸ばすための方法について、以下の項目に絞って解説している。
- 編成類型の紹介
- 優先して編成すべきキャラ紹介
- 装備の選択
- ドライブの順番操作
- リーダーバフの選択
すでにレイドを経験している方向けの記事だ。そもそもレイド自体が初めてとか、ボスと5分間戦えずに全滅する、という場合は下の記事を参照してほしい。
そしてもうひとつ、本稿で解説するのは「80点の編成の作り方」である。
レイドボスがやってくることは毎回変わるので、最適解というのも都度変化する。数多のレイドの中で、共通する事項だけを抽出したものがこの記事だ。
ただ、100点には届かなくても、ある程度は編成構築の方針が固まるような内容を詰め込んだつもりだ。まったく編成構築の方向性がわからん、ランカーのマネをしたけど全然うまくいかない、という方の参考になれば幸い。
なお「解説」以降は、デスチャオタクの副音声が流れているだけなので、特に読む必要はない。
レイド基礎攻略:編成の類型
レイドを戦う編成にはいくつかの類型があり、所持キャラの数によっては向き不向きがある。編成に迷うプレイヤーは、どのタイプの編成で戦うべきかを見極めるところから始めるとよい。
オーソドックス型
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または
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解説
まずはここからの初級者向け編成。
生存重視の基本的な構成なので、レイドのみならず初見で挑むあらゆるコンテンツで通用する。補助型は加速バッファーかダメージに寄与するものが望ましいが、全滅しそうならレダやエポナなど、回復補助のできるキャラでもよい。
耐久力に余裕がありそうな場合、削るのはタンカーだ。後述する「ネプチューン型」編成の予行演習にもなる。レイドに初めて挑むプレイヤーは、とりあえずここから始めることをおすすめする。
ネプチューン型
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解説
現在のメインストリームで、レイドの女王が誰なのかを知るための編成。
ヒーラーなしでネプチューンの即時回復のみで戦い抜くというもの。ヒーラーを削った分、バッファーを追加編成することができるためスコアが増加する。
当然、回復は薄くなるため、編成キャラの育成・限界突破・装備がそれなりに行き届いていることが条件だ。中級者向けの編成となる。ネプチューンを所持しており、1ヒーラーのオーソドックス編成でも余裕が出てきたら挑戦しよう。
また、この「ネプチューン型編成」、別にネプチューンでなくともよい。要するに「回復と攻撃バフを併せ持つ補助型でパーティ全体を支える編成」のことを指す。ネプチューンがその代表格というだけの話。
厳密に起源を辿るなら、この型を最初に完成させたのは「ビキニリザ」だ。しかし難易度が高くいまいち普及しなかったところを、ネプチューンの登場により人口に膾炙したというわけだ。なので「ネプチューン型」と呼称している。
スコア特化型
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ネプチューン型をさらに研ぎ澄ませたレイザーエッジ。レイド攻略の極点である。
ディーラー以外を全て、ダメージバッファーで固めダメージ出力に特化。回復は、Nモナの吸血か、補助型のドライブに付属するわずかな持続回復だけでまかない、ネプチューンすらも追い出すというのがこの編成だ。
当然、要求されるキャラの練度や装備水準などはべらぼうに高い。また、この編成が構築可能なのは、高倍率諸刃バッファーを擁する火属性と水属性のみに限られる。
事故率もそれなりに高いので、うかつに薦められるものでもないが、目指すべき最終目標として知っておくと良い。
ダブルディーラー型
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解説
手持ちにろくなバッファーがいない場合の苦肉の策と、トップランクを目指すための最適解編成という、全く異なる二つの顔を持つダブルディーラー型編成。
いずれの場合も編成の目的は共通している。バッファーの多くがバフ付与対象2体以上なのを利用して、バフの恩恵を受けられるディーラーを増やすことで、ダメージ効率を上げようというのがダブルディーラー編成の思想だ。
かつては、バッファーがいない穴を2体目のディーラーの火力で補うための編成だったが、イグニッションが実装されてから風向きが変わった。バフ効果を増幅するイグニッションの効果が、バッファーの支援性能を上回ってしまったのだ。
今や、バッファーを入れるよりも、2体目のイグニッションディーラーを入れる方がスコアは伸びる。ただし、ダブルディーラー編成の真価を発揮するためには「同水準の火力を持つイグニッションディーラー2体」と「十分に限界突破(またはイグニッション)したバッファー3体」が必要だ。雑組みして雑に強い編成とは少し異なる。編成ハードルがそれなりに高いことは、覚悟しておくべきだ。
レイド基礎攻略:編成構築
どの型の編成にするか決まったら、キャラの枠を埋めていこう。ここでは属性ごとに有効と思われるキャラをいくらか紹介する。
バッファーはいくつかカテゴリに分けているが、私の評価は以下の通り。
何も考えなくていい枠>各属性優先≧全属性汎用>妥協
編成を組む順序
本稿では、レイドの編成を以下の順序で組むものとしている。
- 有利属性ディーラーを1~2体編成する
- 「何も考えなくていい枠」を編成する
- 「全属性汎用バッファー」を編成する
- 属性に応じたバッファーを編成する
それぞれの候補となりうるキャラを以下で紹介する。
ディーラー枠
ディーラーは属性ごとに紹介すると膨大な量になってしまうため、おおまかに選択基準を解説する。だいたいこの三つだ。
上の4つに合致するディーラーのうち、手持ちで最も育成が進んでいるものを編成すればとりあえずは間違いない。④に関しては、あれば望ましいが必須ではない。
通常攻撃連打型を選ぶべきでない理由
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フィーバーが弱いから。この一言に尽きる。
通常攻撃連打型はダメージ計算式上、以下のような特徴を持つ。
- バフなどによる攻撃力上昇の影響が低い
- 敵防御力の影響をあまり受けない
- フィーバー減衰補正を受けない
並べてみると強そうにみえてしまうが、①の特徴が致命的だ。バフによってフィーバーダメージを最大化する、というレイド攻略のセオリーに完全に逆行している。もともとのスキルダメージの低さもあいまって、固めのハナクソみたいなダメージしか出ない。まったくおすすめしない。
通常攻撃連打型には、その特徴を活かした別の使い道があるが、レイドとは関係ないのでここでは説明を省く。興味のある方は下の記事を参照してほしい。
何も考えなくていい枠
いるなら限界突破状況に関わらず、とにかく編成すべきキャラ。
キャラ | 主な役割 |
---|---|
| |
|
全属性汎用バッファー
属性に関わらず編成可能なバッファーたち。各属性の優先キャラを編成して枠が余っていたら検討の価値あり。
キャラ | 主な役割 |
---|---|
| |
編成条件:限界突破+3以上 | |
![]() メルポメネ |
編成条件:パンテオンが3凸未満 |
![]() ボタン |
|
![]() ティスベ |
備考:コウガとどちらか選択 |
例外:バートリー

セオリーの環から外れた埒外の暴君、彼女の評価は非常に難しい。
もともとデバフの入りづらいレイド環境、基本的にデバッファーの居場所はない。しかしバートリーだけは例外。防御デバフの効果が、その不利を補って余りあるほど強烈なのだ。デバフが全て入りさえすれば、スコアへの貢献度はあらゆるキャラを凌駕する。
ただ、やはりどうしてもオート戦闘だとスコアが安定しない。スコアのブレ幅がとんでもないことになる。たいていの場合、属性に適したバッファーを入れた方がいいよね、という結論になる。
バッファーもいるしバートリーもいる、という状況なら、とりあえず両方試して感触の良い方を採用しよう。
火属性
優先編成キャラ
キャラ | 主な役割 |
---|---|
|
編成候補キャラ
キャラ | 主な役割 |
---|---|
備考:ネプチューンの代替 | |
備考:コウガと競合 | |
![]() ガネーシャ |
備考:パンテオンとやや競合 |
水属性
優先編成キャラ
キャラ | 主な役割 |
---|---|
|
編成候補キャラ
キャラ | 主な役割 |
---|---|
備考:ネプチューンの代替 | |
![]() プリンセス雪ミク |
備考:パンテオンとやや競合 |
![]() 初音ミク |
備考:Nモナがいるなら不要 |
![]() ギルティネ | 備考:総合力ミュリナにやや劣る |
木属性
優先編成キャラ
キャラ | 主な役割 |
---|---|
| |
備考:有利属性に限りオートでも有効 |
編成候補キャラ
キャラ | 主な役割 |
---|---|
![]() ビキニリザ |
闇属性
優先編成キャラ
キャラ | 主な役割 |
---|---|
編成候補キャラ
キャラ | 主な役割 |
---|---|
備考:コウガとやや競合 |
光属性
優先編成キャラ
キャラ | 主な役割 |
---|---|
![]() 光芒のモナ |
|
編成候補キャラ
キャラ | 主な役割 |
---|---|
備考:集中ディーラーとのシナジー弱い |
レイド基礎攻略:装備の選択
条件 | 優先度S | 優先度A | 優先度B |
---|---|---|---|
ディーラー | 攻撃力 | 機敏性 クリティカル | HP |
バッファー | HP | 攻撃力 | 防御 機敏性 |
デバッファー | 機敏性 | 攻撃力 | HP 防御 |
ディーラーの装備は「クリティカル」と「機敏性」のどっちが良いのか、というのがよく議論の俎上に上がるが、私の意見を述べておく。
わっかんね。
クリティカルはクリティカル率に影響し、機敏性はスライドスキルのダメージ上限に影響するが、そもそもクリティカルがどれぐらいクリティカル率に影響するかがわからないので、比較が難しい。
パンテオンを編成しているなどの理由で、充分なクリティカル率を確保できているなら機敏性に軍配が上がるだろうとは思う。パンテオンがいない場合でも、私は機敏性を優先させることが多いが「なんか良さそう」以外に理由はない。
いずれにせよ、攻撃力を犠牲にしてまで優先すべきステータスでないことだけは確かだ。
ノーマルスキル連打型と機敏性

ノーマルスキル連打型の典型
ノーマルスキル連打型ディーラー(ex.クランプス)に機敏性の上がるものを装備させてはいけない。無意味だからである。
機敏性は、スライドスキルの最大ダメージを上昇させる、という効果を持つが、ノーマルスキル連打型のスライドスキルに対してはこれが無効になる(参考)。
攻撃の命中率(被回避率)に機敏性が影響してる説もあるので、完全に無意味ということはないかもしれないが、ダメージ計算的にはなにひとつメリットがない。
ノーマルスキル連打型ディーラーに機敏性つき装備は極力避けた方がよい※。
※機敏性によって攻撃力の上がるカルタ(ex.遠藤兄妹)を装備させてる場合はその限りではない。だって攻撃力が上がるから。
ディーラー以外もダメージ源にする
攻撃をするのはディーラーばかりではない。
チリも積もれば山となる。ボスとの戦闘に少し余裕が出てきたら、HP&防御のカルタをHP&攻撃に替えるなどして、バッファーの攻撃力も多少盛るとよいだろう。
特に、有利属性のバッファーは補正で被ダメージがかなり抑えられるので、積極的にステータス調整を行える。応援バフを受けるような状況ならなおさらだ。うまくいけば5万ぐらいスコアが変わる。
レイド基礎攻略:ドライブの選定
誰にドライブを撃たせるべきか
ドライブスキルの内容はフィーバーダメージに直結するため、スコアアップを目指すうえでは最も重要な要素のひとつである。では誰に撃たせるべきか。
- ディーラーに攻撃力または弱点スキルダメージ増加系バフを付与できるドライブを3番手に指定する
ハイスコアを目指すならこれに尽きる。

自己強化でフィーバーダメージが的確にブーストされる
サターンや努力家ディーノのように、自己強化するドライブもこれに含まれる。所持キャラの中で、最も効果の高いドライブを3番手に指定しよう。
1番手、2番手のドライブはダメージ増加か加速付与のどちらかを選ぶと良い。耐久力に不安がある場合は、回復系・耐久系ドライブも選択肢に入る。
Nモナドライブの落とし穴

無双無比の人権キャラとして名高いNモナだが、彼女にドライブを使わせる場合は注意が必要だ。
Nモナがドライブで付与する3ターンの応援、これはバフ上書き優先度により、スライドの応援では決して上書きされない。このことが場合によっては大きなデメリットとなる。
どういうことかを述べる前に、まず応援の性質について簡単に説明しよう。
応援の持つ「バフ所持数に応じて攻撃力増加」という効果は、応援が付与された時点のバフ所持数によって決定される。応援付与後にバフ所持数が変化しても、いっさい影響を受けない。
たとえば、応援付与時にバフを4種持っていたとする。このとき攻撃力は40%増加するが、この効果は応援以外のバフが消え失せても持続するのだ。
つまりもし、バフを全く所持していない状態でNモナドライブの応援を付与されてしまったとしたら、全く上書きできない攻撃力増加率0%の応援が3ターン残り続けることとなる。
これがNモナドライブの落とし穴だ。人数の少ないレイドではこれが原因でスコアが沈んだりする。注意しよう。
レイド基礎攻略:リーダーバフの選定
旬のものをいただく
ほとんどの場合、レイドと同時に実装されるキャラ(ディーラーorバッファー)が、最も効果的なリーダーバフを有していることが多い。
幸運にもそうしたキャラがガチャで引けた場合は、とりあえずリーダーにしておいて損はない。
地のもの旬のものが一番旨いと、昔から決まっているのだ。それはソシャゲのキャラも刺身も大して変わらない。一瞬で腐るやつとかいるし。
フィーバーダメージが増加するものを選ぶ
旬のものが手に入らない場合、冷蔵庫にあるものでなんとかしよう。手持ちでやりくりするときの候補は以下の通り。
- 攻撃力の上がるもの
- 弱点スキル最終ダメージの上がるもの※
- クリティカル関連のもの(妥協)
※スライドスキルにのみ作用するものはあまりおすすめしない。
要するにフィーバーダメージを増加させるものを優先するのが鉄板だ。それがダメならクリティカル関連バフで、上振れ幅を広げよう。
もし上の三つのいずれも持ち合わせていなかったら、加速系のリーダーバフを設定しよう。それもなければ防御・回復系でもよい。リーダーバフで防御を補った分、装備を攻撃寄りにできればなおよし。
補足:ダメージ計算についてのあれこれ
この記事で提案した内容の、根拠に当たる部分だ。
理解する必要はないし、読まなくて問題ないが、ここで解説する内容を踏まえてランカーの編成を眺めると、ちょっと楽しめるかもしれない。
ダメージ計算の構造

これは、最終ダメージが算出されるまでの道のりをざっくり図示したものだ。
個々の要素がどうのこうのという話はしない。要するに、スキルダメージというのはたくさんの要素の影響を受ける、ということだけ伝わればよい。
もっとも重要なのは、最終ダメージの大部分が要素同士のかけ算によって構成されている、という点だ。
たとえば、上の4つの要素に対し、自由に20ポイント割り振れるとしよう。以下のような割り振り方をした場合、最終的な数値が大きくなるのはどちらだろうか。
- 「基礎スキルダメージ」に14ポイント振って、残りに2ポイントずつ割り振る。(=14×2×2×2)
- すべての要素に5ポイントずつバランスよく割り振る。(=5×5×5×5)
無論、②だ。
バフの種類を偏らせず、バランスよく編成することがいかに重要かという話である。
ちなみに全く同じ話を、ワールドボス基礎攻略:発展編でもやっている。レイドだろうがワールドボスだろうが、計算式の根幹は変わらない。
バフの種類と共存ルール
バッファーを組み合わせていく上で、必ず気にしなければならないことのひとつ。
これを知らないまま編成を組むと「バッファーは3体いるが、全員同じバフを上書きし合ってるだけだった」ということが起こる。バフの競合を避けるため、まずは共存ルールを覚えておこう。
- 全てのバフは上書き優先度が同じでバフアイコンが同一であれば相互に上書きし合う
- バフの上書き優先度は以下の通り
ドライブ>スライド>ノーマル
優先度上位のバフは下位のバフに上書きされない - リーダーバフは同種効果であっても上書きされない
①の確認方法は簡単だ。キャラのスキル一覧でアイコンを見ればよい。アイコンが違えば別種のバフと思ってよい。
②はレイドであんまり気にする機会はない。前述のとおり、Nモナドライブでちょっと気をつけるぐらいだ。
③は地味だが重要なので覚えておこう。リーダーバフは完全に別枠扱いで、戦闘中のバフ・デバフで決して上書きされない。安心して設定しよう。
ちなみに、フレンドのリーダーバフとこちらのリーダーバフが全く同じでも、ちゃんと両方効果を発揮する。一部例外(火ダナの起死回生)もあるが、基本的にリーダーバフは上書きされないものだ。
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